新譜之雑談帖（その706）―ハンス・クナッパーツブッシュ／各国立歌劇場管弦楽団

某スクリベンダムは、わたくしの御贔屓指揮者の一人である、ハンス・クナッパーツブッシュのオーケストラ毎の録音集成、とちょっと面白いボックスを発売、或いは発売予告をして居りまして。ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、ミュンヘン・フィルと進めて来て、今度は各国立歌劇場管弦楽団との録音集成を出す、との告知が。

戦後（或いは戦中の）実況録音集かな、と思ったら戦前のＳＰ録音（ベルリン国立歌劇場管弦楽団・バイエルン国立歌劇場管弦楽団とのもの）も含まれていたりして、随分網羅的な構成となっている様な。その一方、幾つかある筈の協奏曲録音は含まれていない様で（或いは著作権の絡みか縛りがあったのかも知れませんが）、交響曲・管弦楽曲中心という事になっているか、と思われます。

バイエルン国立歌劇場管弦楽団や、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団の実況録音は、これまでも某Tarhaや某Olfeoから出たりしていたので（聴いてみたい、と思ったものは購入しているので）ダブりもかなり生じて仕舞いそうですが、それでも未所蔵の録音も結構あって、些か判断に迷う所。ある意味、良い時代になったものではありますが、反面古い録音マンセーの音盤道楽ぢぢいとしましては、資金繰りに頭の痛い日々が続く事になりそうです。イヤハヤ、馬鹿は死ななきゃ治らない、でありますねえ……