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2020年02月16日23:23

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新譜之雑談帖(その647)―ジョン・バルビローリ/ニューヨーク・フィル録音集成(6CD)

今年没後50年となるサー・ジョン・バルビローリが戦前、ニューヨーク・フィルの常任指揮者を務めた事は、良く知られている所かと思います。トスカニーニの後釜、しかも当時のバルビローリはまだ30代、という訳でこれまでは不遇の時代であった、と伝えられてきました。
が、最近では聴衆からそう手ひどく総スカンを喰らった訳でもなく、アンチの批評家がボロクソに叩いたのを、海外事情に疎い(当時の事ですので、まあ止むを得ない部分もありますが)日本の批評家がそのまま垂れ流した、という事の様で。

これまでバルビローリの録音と言えば、古くはパイ・レーベルの、そして後には旧EMIの録音が良く知られていた訳でありますが、それがこの度戦前〜戦中にかけてのニューヨーク・フィルとの録音が当時のRCAの原盤所有権を持っている、ソニー・クラシカルから発売される、との告知が。おお。

録音内容を見てみると、現在も名盤の定評のあるブラームスの第二交響曲やシベリウスの第一・第二交響曲の録音もあったりして、中々興味深い内容となって居ります。
バルビローリは、嫌いな指揮者ではありませんが、この辺りまで手を広げるのは未聴盤の山を見ると、流石に如何なものかという思いが。

しかし、ワルターやトスカニーニだけに止まらず、バルビローリに迄拡大するなら、何故其処でもうひと踏ん張りして、ストコフスキー/フィラデルフィアの黄金時代のSP録音を復刻してくれませんかねえ。原盤に何か疵でもあるのか、それとも行方不明にでもなっているのか。
RCA系の復刻盤の告知に接する度に思うのでありますが、まあ気長に待つしかないのでしょうね。
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