リヒャルト・シュトラウスと云いますと、わたくしの老朽化した脳味噌に浮かぶのは『ドン・ファン』『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯』と云った交響詩でありまして。交響曲、と言いますと『家庭交響曲』『アルプス交響曲』しか知らなかったのですが、実は彼には19歳の時に作曲された、ヘ短調交響曲があるそうで。
作品番号は12、という事ですから、彼の名前を一躍有名にした、交響詩『ドン・ファン』が作品番号20であるのは周知の所。『ドン・ファン』に先立つ作品、という事になる訳で。
告知の記事によると、この作品は交響曲第2番になるそうで。第1番の方は、本人が作品の出来に満足する事が無く、出版もされなかった幻の作品だ、との事。わたくしは御馬鹿な音盤道楽ぢぢいなので、こうした有名作曲家の知られていない作品、というとそれだけで興味をそそられてしまう、のでありますが。
販売価格を見ると、思ったより高いので未聴盤が山を為している事と考え併せて、手を出す事はないと思いますが、リヒャルト・シュトラウスの様に、活躍した時代が現代に近い作曲家にも、余り知られていない作品があるのはちょっと意外でした。
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