mixiユーザー(id:5087127)

2019年08月24日10:32

418 view

新譜之雑談帖(その594)―ブルーノ・ワルター/コロムビア全録音集成(77CD)

先達て国内盤として、モーツァルト後期六大交響曲、ハイドンの交響曲のステレオ録音集成のSACDを出すと告知のあった、ブルーノ・ワルターの録音。わたくしとしましては、本来の目玉の録音よりも、おまけで付けられる、当時発売されたプロモーション用の録音に腰を抜かしたのでありますが、更に驚異の第二弾が。
米国に活動の舞台を移して以降、ワルターが当時の米コロンビアに残した、SP期〜ステレオ録音期迄の全録音集成が出る、との告知が。

ソニー・クラシカルはこれまでセル、バーンスタイン、そして旧RCAのモントゥー、ミュンシュと云った、往年の巨匠たちの全録音集成を出してきたので、当然ワルターの全録音集成も出る事は、想像に難くなかったのでありますが、腰を抜かしたのは正規録音以外のプロモーション用録音と、リハーサル録音。CD77枚のうち、実に8枚が充てられ、更に有名なモーツァルトの第36番交響曲『リンツ』のリハーサル録音も全曲収録、という文字通りの全録音集成。ううむ、これは。しかもこれに加えて、ワルターが日本のファン向けに録音した、『親愛なる日本の音楽愛好家の皆様へ』迄加えられている、という涙ちょちょ切れもの(大袈裟)。

わたくしは例によって例の如く、ワルターは御贔屓指揮者の一人(またやまたや)なので、新旧2種類のベートーヴェン交響曲全集、ブラームス交響曲全集、モノラル期・ステレオ期のモーツァルトの録音等、大抵の録音は既に入手済ではありますが、このリハーサル録音・プロモーション録音集成は垂涎物。

昔、ソニー・クラシカルがSBMマスタリングと称して、ワルターの録音を再発した際(この時に確か、ニューヨーク・フィルとのモーツァルト第38番交響曲『プラハ』は初発売だった筈。今回の全録音集成の告知に、この事についての言及がないのは、些か片手落ちの感が否めない―ブラームスの『独逸鎮魂曲』についての言及があるのに―のでありますが)、ベートーヴェンのリハーサル録音を(全部ではありませんでしたが)出しているので、今回もプロモーション用録音を分売してはくれないか、と思うのですが、ちょっと難しいでしょうね。ううむ、しかしこれだけの為に大枚2万円以上を投じるのも、如何なものか、と(場所も取りますし)。

色々な意味で、凄い録音集成ではありますが、ねえ……




0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する