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2019年08月10日23:50

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新譜之雑談帖(その589)―J.S.バッハ ブランデンブルク協奏曲全曲 レーガーピアノ・デュオ編曲版

わたくしは、色々な音楽作品の編曲物も大好き、でありまして。管弦楽のピアノへの編曲物も、器楽曲の管弦楽曲への編曲物も、いわば大好物。バッハの作品では、ストコフスキー以来の器楽曲の管弦楽編曲が良く知られて居りますが、その逆を行くブランデンブルク協奏曲全曲を、ピアノ・デュオへ仕立てた編曲物があるとは、無知蒙昧にして知りませんでした。

その編曲の主(というのも少し変かも知れませんが)がレーガー、というのでほう、とこれまた無知蒙昧ぶりを発揮して感心する事再び。わたくし、レーガーの作品の愛好家、というのではないのですが、ベームがベルリン・フィルと残した(モノラル録音)、モーツァルトの主題によるフーガと変奏曲が緻密な作りで面白かったので、印象に残って居りまして。

某親方之声の告知文によると、レーガーの編曲は極めて演奏が難しい仕上がりになっていて、手を出す演奏家が居なかった様ですが、ピアノ・デュオ・タカハシ/レーマンというデュオが、この難曲に挑んだ、との事。近年のピアニストは、音楽性と直接結びつかない事も無きにしもあらず、の様ですがテクニックに関しては嘗ての演奏家に比べて、格段の進歩を遂げているのは論を待たない所か、と。という事もあって、こうした難曲に挑む演奏家も現れて来たのでありましょう。

告知文によると、最初ブランデンブルグ協奏曲第五番の録音が出た所好評で、ブランデンブルク協奏曲全曲録音の運びになった、との事。はてな見た記憶がないけれど、と思って某親方之声サイトで、発売元で検索を掛けてみたところ、3年程前にブラームスのハイドンの主題による変奏曲等と一緒に、音盤として発売されていた様で。まあ全曲盤として出して貰った方が有難い、と言えば有難いので今回の企画は大いに賛意を表したい所。さてどんな演奏が奏でられているのか、ちょっと興味を掻き立てられる所ではありますね。
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