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2019年06月16日22:29

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映画之雑談帖(その41)―『ゴジラ・キング・オブ・ザ・モンスターズ』鑑賞記

ハリウッド・ゴジラの第三弾『ゴジラ・キング・オブ・ザ・モンスターズ』が先日封切になりまして。漸く時間が取れたので、本日見てきました。という訳で、感想文を少々。

上映時間は2時間25分という、一本立て映画としても幾らか長目かな、と鑑賞する前は思わないでもなかったのですが、見ている間はだれる事もなく、最後まで見るものを惹きつけて止まなかったですね。劇中、「モンスター・ゼロ」だの、「オキシジェン・デストロイヤー」だの、昔からのゴジラ映画ファンならにやりとするようなアイテムもあって、中々。
今回は伝統の東宝怪獣、ラドン、モスラ、キングギドラが登場するとあって、どんな見せ方をするのかも、事前の御愉しみの一つでありましたが、モスラについてはちょっと違和感が。西洋人からすると、昆虫由来の怪獣は矢張りああした描かれ方になるのかな、と。所謂クリーチャー的な描かれ方がされていて、御蚕様の伝統を引く日本人のイメージとは、かなり異なるものが。

ラドンとキングギドラについては、まあ左程イメージが壊される事もなく。ゴジラはまあ、前作でハリウッド・ゴジラ像は定着しているのでありましょうが、腕をだらんと下げているのは如何なものか、と。劇中、三つある頭の一つを吹き飛ばされたキングギドラの頭が再生するシーンは、ドラゴンボールを連想したわたくしは、漫画の読み過ぎかと自覚した次第。

しかし、物語の最後で遂にキングギドラを倒したゴジラが、他の怪獣からの服従のポーズを受け入れる場面は(ちょい役で出て来る、新しい怪獣の名前が何処にも紹介されていないのは、ちと残念な気が)タイトルが怪獣王(日本語訳)にしても、ちょっとやりすぎかと。

映画の最後に『ゴジラ対へドラ』の板野義光監督と、ゴジラの中の人として世界的に知られていた中島春雄氏の名前が挙がっていたのは、感動ものでありましたね。

成程、ハリウッドの映画人が怪獣プロレス(無論良い意味での)映画を拵えると、こうなるかという意味では大いに堪能させられた映画ではありました。自作は愈々キングコングとの、所謂日米決戦、でありますが、どうなるのでありましょうか。
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