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2018年12月19日23:16

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海外ニュース之雑談帖―日本のアニメ、米国を侵食中

日本のアニメが欧州方面で人気が高い、のはわたくしも兼ねてから知っていましたが、某テレビ漫画の台詞を借りれば『時に西暦2010年代、欧州を席捲してきた日本のアニメは、遂に米国本土へもその魔の手を伸ばし始めた』という所でしょうか。嗚呼、なんてこったい(大袈裟)。

<引用開始>

日本アニメ ファン層拡大 米国

米国で日本発アニメへの興味が一段と広がっている。一部の熱狂的なファンだけに支えられていた好事家専門の時代から変わり、一般の子供から大人までアニメに触れる環境が整い、キャラクターたちの姿が街角でも見られるようになってきた。

感謝祭としては100年ぶりの最低気温(マイナス7度)を記録したニューヨーク市で11月22日、恒例の百貨店メーシーズの感謝祭パレードを観光客が見守る中、アニメファン待望のバルーンが通過した。現在、北米・南米で圧倒的な人気を持つ「ドラゴンボール」の主人公キャラクターの「悟空」だ。左手をげんこつに結び勇んだ顔の悟空が数十人が引っ張るロープにつながれてゆらゆらと進んでくると、子どもたちが一斉に「GOKU!」と指さし騒ぎ出す姿が見られた。日本発アニメキャラとしては、ポケモンがカードゲームで爆発的な人気を博し、ピカチュウのバルーンがパレードに登場して以来の熱狂ぶりだ。

「少し前までは学校でアニメ好きが知られると『変人』扱いされたが、いまや子供たちの普通の話題だ。いや、むしろ詳しい方が人気者になれる」と米国漫画やグラフィック・ノーベル出版のエンプレスのカート・ハスラー氏は言う。最近ではアニメが大人たちの会話の中に交じることもある。ビジネス界の大物の中でアニメ好きを公表したのは米テスラの最高経営責任者(CEO)イーロン・マスク氏。同氏は10月、ツイッター上で「i●(ハートマーク)anime」とつぶやき、日本で大ヒットしたアニメ映画「君の名は。」の大ファンで、宮崎駿氏の「もののけ姫」を愛好していることを披露、さらにツイッター仲間に対し自らを「イーロンちゃん」とふざけて呼ぶなど、アニメファン以外のところでも話題となった。

北米で最大のアニメイベントは毎年7月にロサンゼルス市で行われる「アニメ・エキスポ」(AX)で、4日間に延べ10万人を超すファンがおしかけるが、他の都市でも類似したイベントが始まっている。11月中旬にニューヨーク市では3日間のイベント「アニメNYC」が、前年の1.5倍の約3万人を集めた。会場にはハロウィーンの仮装をしのぐコスプレ集団に交じり、保護者同伴で来た小学生らしき姿もある。クイーンズ地区から「セーラームーン」ファンの9歳の娘とやってきた母親が「部屋の中がグッズでいっぱいよ」と愚痴まじりに話す。

日本のアニメが米国で誰にでも日本とほぼ同時に見られるようになったのは90年代に広まったデジタル配信技術の影響。テレビで放映されると同時に著作権を無視した配信サービスが世界中に動画をばらまき、待ちかねたファンが視聴するという著作権侵害の流れにつながった。音楽配信の「シェア」行為は国内音楽業界が配信会社を法的に抑え込んだが、国を超えた動画サービスはもぐらたたき状態が続いている。コンテンツを数多く集積し、視聴者を集める「アグリゲーター」と呼ばれる動画提供者の存在が逆にファンの数を増やす皮肉な結果ともなった。

直近ではモバイル機器の浸透で簡単にアクセスできるようになり、コンテンツのファンがシェアする機能や口コミ批評を利用し他人にすすめる機会も増えた。「ファンダム」とよばれるファン同士が集うイベントが全米各地で開催されるなどコンテンツ視聴を超えた動きも目立つ。2006年創業で日本のアニメ動画配信サービス草分けの「クランチーロール」は現在、登録会員4500万人、有料会員200万人を持つ。東アジアのドラマ、漫画、アニメ番組1100タイトル、エピソードにして4万話を保有する。「進撃の巨人」「ナルト」などを配信しファンを獲得、「ドラゴンボール超」の今年3月の最終回は290万人が視聴、大手ケーブル放送、ネットワークのドラマ視聴と十分対抗できる視聴数となった。通信大手AT&Tの傘下にある同社は、配信、ライセンス契約によるキャラクター商品開発、イベント開催だけにとどまらず、今年に入り独自コンテンツの制作にも着手した。


日米文化交流団体のジャパンソサエティが11月初旬にニューヨーク市で開催した「アニメ・ビジネス」会議で壇上にたったクランチーロール創業者のクン・ガオ氏は「アニメファンはアニメの世界に生きている。彼らのライフスタイルの欲求を満たす全てを提供するのがこれからのアニメビジネスだ」と発言した。アニメも紙面やモニターの2次元の世界からとびだし、ファンと生活をともにする3次元の世界をめざすのかもしれない。

<引用終了>

出典Web:https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20181219&ng=DGKKZO38935920U8A211C1EAC000

今から20年ほど前、わたくしが某外資系企業に草鞋を脱いでいた頃、米国の関連会社からITエンジニアが出張でやって来た折、開口一番「ポケモン・カードハ何処ニ行ケバ買エルンダ」と聞かれて吃驚仰天した事があります。
なんでも彼の子供が、自分の父親が日本ねへの出張が決まるや否や、連日「パパ、日本でポケモンカード買って来て」としか言わなくなり、日本から自宅へ電話しても、日本はどんな所だ、でもお仕事頑張ってる、でもなく只管ポケモンの連呼だったそうで。

それから幾星霜、愈々米国にも日本のアニメの魔の手が着実に伸びている様で。しかし、日本の動画の黎明期を飾った人々が、口々にディズニーやフライシャー兄弟のアニメ作品の憧憬を騙っていた事を考え併せてみると、隔世の感がありますねえ。
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