新譜之雑談帖（その477）―ジャン・フルネ／アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団録音集成

わたくしは、、仏蘭西系の指揮者に関しましては余り多くを知りません。それでもジャン・フルネが晩年、毎年の様に来日して日本のオーケストラを指揮していた事は記憶にあります。キャリアからしても、もう少し仏蘭西の地で活躍の舞台が無かったのは何故か、と思っていた時期がありましたが、どうも第二次世界大戦中の身の振り方が、後世祟った様で。

以前新しい録音で、デュカスの「魔法使いの弟子」を聴きたいと思って、フルネがオランダ放送交響楽団を指揮した一枚を聴いて、おやと思った事があります。上記の様な理由が本当かどうかは定かでありませんが、欧米のオーケストラとの録音が余り多くない様なフルネが、コンセルトヘボウ管弦楽団を指揮しての録音集成が出る、との告知が。

これがまた、例によって例の如くの豪州エロクエンス。どうしたものか、と些かの懸念はなくはないものの、これまで手を出した音盤で、大きく期待を裏切られる事もなかったので、安心して手を出しても良さそうな。オーケストラの力量的にも、何の不足があろうはずもなく、幸い値段も左程高くない様なので、入荷を楽しみに待ちたいと思います。