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2018年04月17日23:11

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ローカルニュース之雑談帖(その225)―ノドグロの放流技術

プロテニス・プレイヤーの錦織選手が言及した事で、一躍有名になったノドグロ(アカムツ)。以前より高級魚として知られていたそうですが、わたくしは好きで食べるのは青魚なもので、こうしたお魚がいる事も知りませんでした。一度ウチのカミサンが、何処かのデパートの物産展で売っていた、ノドグロの御寿司を買って来て食べましたが、確かにうまかったですね。まあお値段も中々のもの、でありましたが。

さて、そのノドグロは資源の確保の観点からも、人工授精・放流が進んでいるそうですが、此処に一つの問題があるそうで。

<引用開始>

ノドグロ性別、水温左右か…温度分け飼育始める

アカムツ(ノドグロ)の人工授精と放流に取り組む富山県水産研究所(滑川市)が、飼育する水槽の水温を変えることで性別分化をコントロールし、現在オスに偏っている稚魚を雌雄ともに生産する取り組みに乗り出した。同研究所では「雌雄両方の生産が可能になれば、稚魚の安定放流につなげられる」としている。

ノドグロは高級魚として知られ、県内の漁獲量は年間10〜20トン。同研究所は2011年に成魚の飼育を始め、13年に国内初の稚魚生産に成功。16年から毎年、人工授精で育てた稚魚1万〜5万5000匹を富山湾に放流し、昨年11月には放流したノドグロが富山湾内で見つかっていた。ただ、同研究所の抽出調査では、人工授精で誕生した稚魚の9割がオス。所内で誕生した個体同士での繁殖が難しいことに加え、漁獲されるメスのうち採卵可能な成熟した卵を持つ個体は40分の1程度にとどまっており、安定的な稚魚の生産が課題となっていた。

同研究所ではこれまで10〜26度の水温で飼育してきたが、ヒラメなどほかの一部の魚は稚魚時代の水温がその後の性別分化に影響することから、ノドグロでも水温が重要な役割を果たす可能性があると判断。昨年9月に生まれた個体から、〈1〉従来の水温〈2〉5度ほど低い水温〈3〉途中で下げる――の3種類の水槽で飼育を開始した。孵化ふかして成長した1万7000匹のうち、1万匹は3月に富山市沖で放流。残る7000匹は今年夏から秋頃まで飼育を続け、雌雄判別を試みる。担当する福西悠一主任研究員(36)は「メスが増えれば、研究所内のメスから採卵して『2世』を生産し、稚魚を安定して放流できる。放流したメスが卵を産めば生息数の増加につながる」と話している。

<引用終了>

出典Web:http://www.yomiuri.co.jp/science/20180413-OYT1T50038.html?from=ytop_ylist

はてな、温度によって性別が決定するなんてことがあるのか、と思いましたがよく考えたら、爬虫類のワニも、胚の段階の温度によって性別が決まる、という事を思い出しました。果たして実験の結果がどうなりますか。ちょっと楽しみでありますね。

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