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2016年12月10日01:30

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科学技術之雑談帖(その23)―珈琲豆の燃料化

わたくしは御酒は全く駄目でありますが、珈琲については些か中毒気味ではないか、と思うほど良く飲みます。尤も自宅で飲む時は、マグカップに半分ほど入れた珈琲に、牛乳をカップ一杯になるほど足して飲んでいるので、まあ珈琲牛乳と云った方が正確かもしれませんが。
さて、珈琲を入れて時々気になるのが抽出後の珈琲豆のカス。庭でもあれば、埋めて肥料にでもするのですが、鉄筋長屋の2階ではそうもいかず。塵芥として出す以外の方法もないのですが、最近バイオコークスの技術が出来て、こうしただしがらの再利用の手段があるとか。

<引用開始>

スタバのコーヒー豆かすなど、燃料に再生実験

神戸市とスターバックスコーヒージャパン(東京都)、近畿大学(大阪府東大阪市)は7日から、市内の店舗で出たコーヒー豆のかすや、街路樹で剪定せんていした枝などの廃棄物を使い、「バイオコークス」と呼ばれる固形燃料を製造する実証実験を始めた。店の暖房などへの活用を目指し、実用化への課題を探る。

バイオコークスは、稲わらや間伐材、食物かすなどの有機物を含む廃棄物を原料として製造する固形燃料。近大の研究所が2005年に開発したシステムで、コーヒー豆のかすのほか、紙コップなどの容器、包装紙、落ち葉や紙くずなどの様々な廃棄物を分別せずに乾燥、圧縮して燃料にできるのが特徴だ。

今回の実験は、実際に飲食店で発生するゴミを処理し、再生利用する資源循環のモデルを構築しようと行われる。三宮生田新道店など市内のスターバックス5店から1日に出る計約250キロの廃棄物を回収し、兵庫区のゴミ処理場に設けた近大の実験場でバイオコークスを製造する。すべて加工できれば、1店につき、1日当たり灯油15リットルの発熱量に相当する燃料が製造される見込み。

バイオコークスを使用できるボイラーや暖房器具の開発はこれからで、来年2月末までの実証実験を通じて再生燃料の活用策も検討していく。高温で燃えることから、製鉄所の高炉などでも使えるという。市環境局の沢田靖部長は「地域で出た廃棄物を、地域の中で再資源化する過程を実際に検証できる画期的なプロジェクトだ」と効果に期待を寄せている。

<引用終了>

出典Web:http://www.yomiuri.co.jp/eco/20161207-OYT1T50141.html?from=ytop_ylist

未だ火力発電の燃料として、であるとか記事にもある様にバイオコークスが使えるボイラーや暖房器具の開発はこれから、と云う事なのでまだ前途多難が予想されますが、何とか課題を克服して採算ベースに乗って欲しい所でありますね。
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