日曜は大体御昼近く迄寝ているのが常、なのですが今朝はどうした訳か8時過ぎに一旦目が覚めまして。まあ折角目が覚めたのだから、世間で何か変わった事は、と思って某ヤフーの画面を開いてみると、宇野功芳氏の訃報が。や。これは、と些か驚きました。
最近、硬膜下出血の手術を受けて以降、体調がすぐれない旨の随筆が、某レコード芸術に掲載されていましたが、これ程早く訃報に接する事になるとは。
<引用開始>
音楽評論家で指揮者の宇野功芳さん死去
音楽評論家で指揮者の宇野功芳(うの・こうほう=本名・功=いさお)さんが10日、老衰のため死去した。86歳。葬儀・告別式は近親者のみで行う。後日、お別れの会を開く予定。
父は漫談家の牧野周一。国立音楽大声楽科で合唱指揮者を志す一方で、音楽評論を始める。歯切れ良い筆致で指揮者のハンス・クナッパーツブッシュやカール・シューリヒト、エフゲニー・ムラビンスキーをはじめ、20世紀を代表する演奏家の紹介で知られた。
また、大阪フィルを率いた朝比奈隆に早くから注目して評価を高め、難解とされたブルックナーやワーグナーの音楽の真価を分かりやすく解説。一方で、指揮者としても独特の手法で人気を集めた。著書に「宇野功芳の『クラシックの聴き方』」など多数。
<引用終了>
出典Web:
http://www.sankei.com/entertainments/news/160612/ent1606120005-n1.html
某ヤフーの元記事も、引用先の産経新聞のウェブ・サイトを転載したものでありましたので、此処では元記事を引用元としました。
以前に何回か記しました様に、宇野氏の音楽評論には10代〜20代の頃、大分影響を受けたものです。わたくしの世代では、宇野氏の文章によってクナッパーツブッシュやシューリヒト、リリー・クラウス、朝比奈隆の演奏を知った人が多いのでは、と思います(斯く申すわたくしもその一人)。当時のわたくしに取りまして、宇野氏ともう大分以前に他界された、故福永陽一郎氏の推奨する音盤は、概ね外れが無かったので、大分参考にしたものです。
その後はわたくしもあれこれ聴く様になりまして、宇野氏や福永氏が余り評価しなかったテンシュテットやジュリーニ、或いはカラヤンのベートーヴェン演奏、フルトヴェングラーのブルックナーやワーグナー演奏等にも、美点を見出す事が出来る様になりまして。
とは云うものの、自分の音楽的な好みの基盤を形成するのに、随分影響があった事は否定出来ない所。某2ち○ん○るでは、随分批判のスレッドも立っていましたが、良くも悪くも大きな影響力があった、と云う事でありましょう。
訃報に接し、謹んで故人の御冥福を御祈り申し上げます。
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