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2015年11月21日23:42

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点鬼簿之雑談帖(その55)―北の湖理事長の訃報

訃報に接するのは(それが何方の訃報であれ)、幾許かの感慨と驚きと哀悼の気持ちが湧き上がって来るものでありますが、昨日訃報が流れた現相撲協会理事長の北の湖親方の訃報は、個人的には只々驚きあるのみ、でした。

初日の協会挨拶は代理の八角親方が勤めたものの、連日の相撲内容についてはあれこれ論評が紹介されていただけに(白鵬の猫だましには批判的でしたね)、これ程早く訃報に接する事になろうとは、全く考えもしませんでした。ただ、その事実を知って、ニュースで流れる最近の映像を見ると、ワイシャツも随分だぶだぶで、顔色も余り健康そうではなく、病気の篤かった事が察せられます。

昔大関の旭国が膵臓炎を患いながらも土俵に立ち、止める医者に「土俵の上で死ねたら本望です」と云う、いまも語り草の一言を残しましたが、北の湖理事長もある意味、土俵の上で他界をされた事になるのではないか、と思います。

それにしてもわたくしが、それこそ血を滾らせる思いで相撲を見て居た昭和50年代前半に、活躍していた力士達のうち、貴ノ花(先代)、魁傑の早過ぎる訃報に衝撃を受けたのに、今あの「憎らしい程強い」と評された元横綱北の湖の訃報に接する事になるとは……

独断と偏見で申せば、現役時代の相撲ぶりは(最後まですり足ではなくてばたばた足をついて行くのが好きではなかったのと、どうも力に頼り過ぎの様な印象が強くて)余り好きでは無かったのでありますが。只、史上最年少で横綱になった際のインタビューだったか、後で何かの記事で読んだのか。「稽古のない時は部屋で何をされているんですか」と云う質問に「(弟弟子との)くすぐりっこ」と答えた事を知り、憎めない人柄だなあ、と思った事が。
或いは理事長としての仕事を(それこそ)休場し、療養に勤めていたらこれ程早く訃報に接する事は無かったのでは、と思いますが、恐らくそれは本意では無かったのでしょう。

謹んで故人の御冥福を御祈り申し上げる次第です。
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