mixiユーザー(id:5087127)

2015年09月29日23:54

146 view

展覧会之雑談帖ーモネ展行

さて、先達てから東京上野は、東京都美術館でモネ展が開催されて居ります。今日・明日と遅い夏休みを取っていたので、平日ならば左程混んではいないだろう、と云う読みの基、出掛けて来ました。

モネ、と云うと有名なのは睡蓮の絵でありまして(と云うより、わたくしは睡蓮の絵ぐらいしか、モネの有名な絵を知らないと云うのが実態)、今回の展覧会にも睡蓮を題材にした絵が何点か出品されて居りまして。他のモネの絵もそうだったのですが、間近で見てみると絵具の塗り方が随分荒々しいのが意外でした。しかし少し離れてみると、どの絵も(晩年白内障に悩まされたと云う頃の絵を除くと)確かにこうした風景だろうなあ、と見る者にぐっとリアルに迫って来るのが凄いなと大いに感心した次第。

今回の展覧会の目玉である『印象・日の出』を見るのは初めてだったのでありますが、面白い事にモネがこの絵を描いたのが何時であったか。それこそシャーロッキアンも真っ青な日にちの特定の考察がされて居りまして。無論一日で仕上げた訳ではないのでしょうが、考察によると1872年11月13日との事だ、そうです。会場の解説や図録にも、その辺の記述があるので、中々面白かったですね。

只、わたくしが今回の展覧会に出展される、と聞いて楽しみにしていた『サン-ラザール駅』が無かったので、どうしたのかと思って、パンフレットを良く見ると、何と『印象・日の出』との入替だとの事。うむむむむむ。なんてこったい。結構展覧会の会期も長く、また東京の後は福岡・京都・新潟と回る様なので、こうした入替で客を繋ぎ止める施策も必要なのでしょうが、個人的にはう〜む、騙された(大袈裟)と云う思いが少し胸を過りました。

平日ではありましたが(入場待ちをかまされる事はありませんでしたが)、モネの愛好家は多数存在すると見え、会場はそこそこの人出。まあ『サン‐ラザール駅』は絵葉書と図録で我慢する事として(同じ展覧会にもう一度行こう、と迄は思わなかったので)、その他の点では(モネが若い頃残した、かリアチュアもあったりして)中々満足度の高い展覧会ではありました。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する