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2012年12月26日00:03

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『ルビー・スパークス』

ルビー・スパークス

 中二病とオシャレ女子のための映画といったら怒るだろうか。
エリア・カザンの孫娘だというゾーイ・カザンが脚本を手がける。
才能が遺伝しないのは分かっているが、身近に教材が沢山あり、チャンスをもらいやすい環境に育ったことは疑いない。それを生かせるかどうかが本当の課題。

 新作が書けない天才若手作家カルビン(ポール・ダノ)が妄想で創作した女の子が本当に出現するという一風変わった青春ラブストーリー。
全編にわたり色彩感覚豊かなオシャレ映像がみられ、小道具まで抜かりない。
「どう?私の感性はイケているでしょ?」
そんな声も聞こえてきそうだが、どうにも畳み方に合点がいかない。
畳めないのに畳もうとして凡庸な結末を持ってきた印象。
無理に畳むことはないと思うので、もっと突き抜けて欲しかった。

 ともかく作家カルビンは、スランプで書けないにしても片鱗くらいは感じさせて欲しい。
ヒロインとして登場するルビーに容姿以外の魅力がないのも致命的。
どうして魅力がないかというと、作家の力量がないゆえなのだが…。
(容姿にしても飛びぬけているわけじゃないし…)

 オマケにこのルビーを演じるのが脚本家であるゾーイ・カザン
早熟の天才作家を演じるポール・ダノが現実に恋人で、劇中の理想の彼女が“私”っていう脚本を書くあたり、かなり中二病大爆発なんですが…。(苦笑)
まじめな話、作家の母親や元カノなど深みを持たせる要素はあったのに、捌ききれていないあたりに限界を感じてしまう。あせあせ(飛び散る汗)

 監督が『リトル・ミス・サンシャイン』のジョナサン・デイトンとヴァレリー・ファリス夫妻ということで期待が大きかったのだが…。

フォト


『(500)日のサマー』を思い起こす人もいるかもしれないが、個人的に傑作とは思えなかったこの作品が傑作に感じるということが何を物語るか…。もうやだ〜(悲しい顔)

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