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2021年01月20日23:54

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経済之雑談帖(その88)―青山商事の苦境

今から2〜30年前にもなりましょうか。洋服の青山が、背広販売で一世を風靡したのは。確か銀座にも店舗を出店して、随分話題になった記憶があります。しかしながら此処最近のアパレル業界を巡る厳しさは、その洋服の青山も例外ではなかった様で。

<引用開始>

青山商事、売り場最大半減 6割の400店 スーツ離れ、各社が事業見直し

新型コロナウイルス感染拡大を受けたテレワーク普及でスーツ離れが進んでいる。紳士服最大手の青山商事は専門店の6割にあたる400店で売り場面積を最大5割減らす。空きスペースはコンビニエンスストアなどを誘致する。新しい働き方の普及で、外食や化粧品など幅広い業種で事業の見直しが迫られている。

青山商事がスーツ事業を抜本的に見直すのは1964年の創業以来初めて。2021年3月期最終損益は292億円の赤字(前期は169億円の赤字)に膨らむ見通し。140店舗を閉めた後、存続する紳士服業態の約700店舗のうち400店で、売り場面積を3〜5割縮小する。売り場縮小で人件費を抑えるほか、余剰在庫も2〜3割削減する。一方、在庫を持たず売上高を確保できるオーダースーツ業態は出店を続ける。

AOKIホールディングス(HD)も2月からシェアオフィス事業を始めるほか、フィットネスジムを併設する複合店も展開する。はるやまHDは理容店やクリーニング店などを入れた複合店を23年までに現在の2倍の100店に増やす。スーツ市場は縮小している。総務省の家計調査(2人以上世帯)でピークの1991年にスーツ支出額は1万9043円だったが、19年は同4716円にまで減少。さらに新型コロナで20年4〜11月支出額は1313円と前年同期比5割減に落ち込む。青山商事の青山理社長は「スーツ市場は元に戻らない」と話す。

一方、コロナ下で堅調なのがユニクロやワークマンなどカジュアル衣料だ。ユニクロは05年の政府によるクールビズ政策以降、ビジネス現場でも着用できるシャツやジャケットなどにも本格注力しており、紳士服店の不振要因にもなっている。

<引用終了>

出典Web:https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20210120&ng=DGKKZO68324400Q1A120C2MM8000

わたくしの行動範囲の中にある洋服の青山も、「完全閉店」の幟を翻らせている店舗が2店舗程ありまして。嘗ては社会人になりますと、背広にネクタイ姿は有無を言わせず、それが当然と思われていたものですが―そうした時代背景があって、洋服の青山は業績を伸ばしてきた訳ですが―今やそうした不文律は、例のクールビズ以降、大きく様変わりをしてきたのでありまして。平家物語ではありませんが、「猛きものも遂には滅びぬ」という所でありましょうか。
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