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2020年02月22日21:52

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《演劇》ワタヤノボルクロニクル

猫の日を祝して村上春樹原作『ねじまき鳥クロニクル』の新作舞台へ突撃。
フォト

『ねじまき鳥クロニクル』(東京芸術劇場プレイハウス)★5.

村上春樹物の舞台は『海辺のカフカ』に続き2作目の観劇。海辺は鬼才・蜷川幸雄演出の本領発揮で再見したい舞台の一つとして評価しているが、果たしてますます不可解な村上ワールドのねじまきは、どんな出来栄えになつているのやら。
文庫本3冊の原作を再読することなく、ダイジェストだけの予習でマチネの池袋、ほぼ満席。

ただ驚いたことに早朝手にした日経新聞朝刊。
文化面を辿ると《村上文学 舞台芸術に刺激》のヘッドラインと、編集委員からの手放しの高評価。
気鋭の演出家はイスラエルのインバル・ピント。会ったことはないが、何やら日本の舞台演出も数本手掛けているようだ。
プレイハウスの上手サイドヘッジに、歌舞伎座の黒御簾のようなオケピが設えられていて、タクトを振るのがあまちゃんな大友良英。
このような多国籍スタッフがステージに際立つ独創性を与え、かなり視覚化の困難な原作を手玉に取る。

ブラボーなキャストは、門脇麦ちゃんと成河。
麦ちゃんの可愛さは言うまでもないが、成河については『髑髏城の七人』を観てから、川オスイチオシの舞台俳優として認知されている。
アンサンブルのダンサーがコンテンポラルな華を添え、さらには吹越満中尉の20分独占の長台詞と、銀粉蝶の存在感が舞台を締めていく。
マルタとクレタ、或いはテーマであるはずの「水」は、やや薄口に描いていたが、どうせ原作そのものにも答えはない。
逃亡したワタヤノボル(猫)は、サワラと名を変えてトオルの手の中に戻ってきた。
ハッピーエンドのねじまき鳥さん。

3時間5分の上演中、気になる咳など一つも聞こえてこなかった。空席はコロナに怯える出控え層。
それもまた、人それぞれ。
2度も観る気はないが、チャレンジングな前衛舞台に★5.

■【ニャンニャンニャン】2月22日は猫の日 猫が車に入り込むトラブル、1月に42件発生 やさしい猫バンバンを
(BIGLOBEニュース - 02月22日 00:02)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=258&from=diary&id=5982538
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