mixiユーザー(id:5087127)

2019年11月23日23:36

136 view

日々之雑談帖―大嘗宮見学之記

昨日・本日と今上陛下・皇后陛下にあられましては、伊勢神宮内宮・下宮にて親謁の儀のを執り行われまして。21世紀の今日、衣冠束帯の人々を見るのは中々シュールな感覚が。また、オープンカーで十二単をお召しになられた皇后陛下のお姿にも、現実離れした思いを抱きました。

さて、今上陛下が大嘗祭を行われた大嘗宮が期間限定で一般公開される、との事。上皇陛下の大嘗祭の折には、生憎日本に居なかったので、今回の機会を逃すと大嘗宮を目にする事は出来なさそう。という訳で出掛ける事に。

今日は一日中雨、というのは予め天気予報で知っていましたが、好天に恵まれた日は恐らく大変な人出であろう事は想像に難くなく。それならば雨天で、余り人出がない方がゆっくり拝謁が叶うだろう、と雨天の中出掛けたのでありますが。

大宮駅に着いたら、上野・東京ラインの東北線は踏切事故の影響で運転見合わせ、高崎線からの電車が来るのは大分先、とのアナウンスが。まあそれならばと京浜東北線に乗って、途中鼻から提灯を出して東京駅に。
入場は坂下門から、という話だったのでそちらに向かおうとしたら、混雑緩和と警備上の問題から、一旦二重橋近くまでぐるりと遠回りをするとの事でおやおや。人出は左程あるまい、と思っていたのですが、これが中々の人出でありまして。それでも天気が良い日なら、とてもこんなものでは済まなかったろうなあ、と思いつつ、手荷物検査を経て坂下門より皇居の中へ。

皇居内はあれで案外起伏がありまして、えっちらおっちら坂をのぼって、昔の大奥のあった今回の大嘗祭の会場に。現代では却って入手が難しくなって、高くつくのかも知れませんが、白木の素朴な作りに、西洋の王族の戴冠式とは様相を異にする情景に、へえと感心する事頻り。その昔は、一週間くらいで建物を拵えて大嘗祭を執り行ったそうなので、辺りを圧する様な建物が作れる筈もなく。脳裏に質素であるとか清貧、の文字が浮かんだのでありました。

さてその後、江戸城の天守台を眺めて帰路に着きましたが、これまたぐるりと遠回りをするコース。江戸城の遺構を改めて堪能もしましたが、中々草臥れました。 皇居なので難しいのでしょうが、皇居を訪れる度に思うのは、江戸城の遺構も櫓等を再興してもらえないものか、という点。漫画で江戸城天守閣を再興するプロジェクトを、という作品が現在連載中ですが、幾つかの櫓を拵えるだけでも、随分引き立つと思うのですが。難しいですかねえ。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する