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2019年11月05日23:56

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新譜之雑談帖(その616)―ブラームス交響曲全集・管弦楽・二重協奏曲他 ブルーノ・ワルター/コロンビア交響楽団

先にブルックナーの録音を纏めたものが出る、との告知があったのでおや、と思ったのでありますが、ブルーノ・ワルターのステレオ録音をSACDのフォーマットにして発売するシリーズ。今回はブラームスの交響曲全曲をはじめとする、管弦楽曲や協奏曲、歌曲の録音を纏めたセットを発売する、との告知が。

わたくしは毎度毎度申し上げている様に、輸入盤マンセーの因循姑息ぢぢいですので、ワルターのSACD、と言われても国内盤じゃあなあ、とどうも気乗りがしないのでありますが、魂消たのはオマケの録音集。なんとブラームスの第二交響曲(第一楽章)、第三交響曲(第三楽章)のリハーサルが収録されている、というではありませんか。

ワルターのリハーサル録音はこれまでわたくしの知る所、ベートーヴェンの交響曲の幾つか、ワーグナーのジークフリード牧歌、モーツァルトの第三十六交響曲等がありましたが、ブラームスが残されているのは、先達ての全録音集成が出るまで知りませんでした。しかもこのリハーサル、晩年のコロンビア交響楽団とのもの、ではなくて未だ元気のあったニューヨーク・フィルとのモノラル録音、というのがまたわたくしの様な鶏肋党に取りまして垂涎物で。

これまで出ている録音集のオマケだけ集めたCDを出してくれたら、それだけでも狂喜乱舞して買い込んで仕舞うんですがねえ。そこまで踏み切る度胸はないかなあ。嘗てSBMマスタリング(評判は大いに分かれましたが)のシリーズが発売された時には、モーツァルトの第36交響曲のリハーサルと未発表に終わった、ニューヨーク・フィルとの第38交響曲『プラハ』を組み合わせたもの、そしてベートーヴェンの交響曲のリハーサルを集めたもの(収録時間の関係からか、第五交響曲の第二楽章が収録されていなかったのが、個人的には大いに残念だったのですが)を出してくれて、わたくしは狂喜乱舞して購入した、のでありますが。

旧EMIもビーチャムのリハーサル録音を集めたものを出した事があって、これはわたくしの御贔屓盤でもあるのですが、そうした太っ腹な所を見せてくれないもの、ですかねえ。

ワルターのステレオ録音によるブラームス交響曲全集は、例のマスターズのシリーズで出たのを当時喜んで買った、のですがせめてその時にリハーサル録音も付けてくれればなあ、と(ベートーヴェンの交響曲全集では付けてくれていたので)甚だ好き勝手極まりない感想を持ったりしますが、何とかならないものですかねえ……
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