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2019年08月22日23:57

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新譜之雑談帖(その593)―ニッポン放送開局65周年記念 伝説の名演シリーズ

今ではクラシック音楽からは、すっかり縁遠くなって仕舞った、日本の民放でありますが(唯一の例外は、日本テレビ―読売テレビ系列で流されている、読売日響の番組くらいか、と思いますが)嘗てはもう少し、クラシック音楽にも関わりあいがありました。所謂潮目が変わったのは、日本フィルと専属契約を結んでいた、文化放送とフジテレビが契約打ち切りを通告した、所謂日フィル事件の頃か、と思います。

そんな民放が、今よりはクラシック音楽との接点を持っていた頃は、数々の録音が残されて居りまして。この程ニッポン放送が開局65年を記念して、秘蔵の録音を世に出す事となり、第一弾として田中希代子女史の実況録音が世に出る事になったそうです。

まだ田中女子の録音についてしか、アナウンスが出ていないので、今後どのような録音が公にされるのか、楽しみではありますが、こうした日本の放送局録音の発掘はわたくしの印象では、どうも尻切れ蜻蛉で終わって仕舞う事が多い様な。
こうしたシリーズでわたくしが大いに楽しみにしていたのは、昔々のFM東京で流れていた、TDKオリジナルコンサートでの録音の数々。普門館でのカラヤン/ベルリン・フィルのベートーヴェン・ツィクルスや、スイトナー/ベルリン国立歌劇場管弦楽団のモーツァルト後期三大交響曲等、実際に聴きに行った演奏会の録音(カラヤンの方は、聴きに行ったのは第九だけ、でありますが)が音盤で聴ける様になった時が狂喜乱舞(大袈裟)したものでありますが。
ただ、このシリーズで時期的にはそれほど隔たりのない、コシュラー/スロヴァキア・フィルとの『わが祖国』全曲は、遂に陽の目をみないまま。まあ権利関係のハードルもあったりするので、難しいとは思いますが、何とかならぬものか。

最近では某国営放送が収録した、カラヤンの演奏があれこれ出ていますが、何処まで続いて出して貰えるものか。新シリーズのスタートは嬉しい反面、何が出て来るのか、またいつまで出し続けてくれるのか、不安な部分もあります。ともあれ、続報を待ちたいと思う次第です。
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