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2019年03月19日22:57

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新譜之雑談帖(その554)―ヴィクター・ハーバート チェロ協奏曲&喜歌劇選集

わたくしヴィクター・ハーバートという作曲家の名前は、昔から記憶にありまして。小学生の頃に読んだ、ヴァン・ダインの推理小説『カナリア殺人事件』に、この作曲家の名前が登場してからの縁(?)。只、実際にその作品に接したのは、おもちゃの行進曲を除くと、先達て某Naxosから発売された、チェロ協奏曲を聴いたのが初めて。

有難い時代になったもの、と感心していたら、これより大分前にネヴィル・マリナーがリン・ハレルをソリストに立てて、チェロ協奏曲を録音していたそうで。わたくしそれ程熱心なマリナーの聴き手ではなかったので、こうした録音が存在していた事を全く知らなかったのですが、この程ユニバーサル系の廉価盤レーベルである、豪州エロクエンスから発売される、との告知が。おやおや。

録音年代を見ると、1986年とありますからちょうどLPレコードからCDへの切替時期。この頃になると、輸入盤はそれまでに比べて、、大分簡単に入手できる様になり、わたくしも今は無き秋葉原の石丸電気であれこれ購入した記憶が。
只、そのころはネヴィル・マリナーという指揮者に対し、今以上に関心が薄く、録音のニュースも右から左へ素通り状態でありましたので、国内盤が出ていたかどうか。

一方フィルアップされている、喜歌劇集の録音を担当している指揮者のカマラータも、演奏団体であるキングスウェイ交響楽団も、初めて聞く名前。少し調べてみると、所謂ライト・クラシックの分野で、かなりの数の録音を残している人の様で。そうした演奏家の録音なので、まあ水準は満たしているのであろう、と思います。しかし、時代が変わって、こうした名前だけ既知の作曲家の作品を、纏めて耳に出来る時代になった、のでありますね。結構な事であります。
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