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2019年02月27日23:28

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新譜之雑談帖(その549)―ベルリオーズ・アニバーサリー・エディション(10CD)

さて今年は、ベルリオーズ没後150周年という事で、あっちこっちのレーベルでベルリオーズの録音を集めたボックスの発売が告知されて居ります。此処へ来て、ソニー・クラシカルからも録音集成を出す、との告知が。
記憶が正しければ、一連のミュンシュの録音を除いては、RCA、昔のCBSにベルリオーズの録音でこれは、と思う録音は確かなかった筈。と思ったものの、昨今はレーベルの吸収や統合も盛んなので、もしかすると何か掘り出し物の録音が収録されているかも、と思って見直してみるとなんてこったい。

俗に云う、「尖がっていた」頃のブーレーズが録音した、幻想交響曲が続篇のレリオと共に収録されているではありませぬか。うむむむむ……

一頃わたくしは(LPレコードの頃、でありますが)、ベルリオーズの幻想交響曲に嵌りまして、ちょっとでも評判に合ったレコードならば、出来る限り購入していた頃がありまして。その中にブーレーズ/ロンドン交響楽団盤もありました。只当時は、わたくし自身がブーレーズの演奏が好みでなかった事もあって、仏蘭西の指揮者では例外的に、テンポの遅い、腰の据わった演奏としか思えずに、そのままになって仕舞った記憶が。
後になって、実が当時としては画期的な事に、幻想交響曲の続篇であるレリオも、同時に録音されていた事を知りましたが(確かわたくしが購入した国内盤は、幻想交響曲だけ収めたものであったと思います)、これが今回録音集成に合わせて収められている、との事。

おお、これはと(今の耳で、もう一度ブーレーズの演奏は聴いてみたい、と言う思いがあったので)一瞬音盤道楽心が揺れ動いたのでありますが、同時に収録されている演奏曲目を見てや、これはちょっと……と道楽心が萎むものが。

まずわたくしが興味の持てないバレンボイム(『ロメオとジュリエット』抜粋)とバーンスタイン(『イタリアのハロルド』)の録音が収録されている事。次に既に持っているミュンシュの『ファウストの劫罰』と『キリストの幼時』が(演奏自体に文句はないのですが)入っているので、これがダブりになる事。

録音集成自体のお値段は、それ程高くは設定されていないので、ブーレーズの『幻想』と『レリオ』が聴ける対価、と思えない事はない、のですが……さて、どうしますかねえ。売れ残ってバーゲン対象にでもなるのを気長に待ちましょうか……
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