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2019年02月18日23:58

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新譜之雑談帖(その546)―ラッスス合唱曲集

ラッスス(ラッソ)は、どういう訳か、シャーロック・ホームズがそのモテトを研究対象とした作曲家、と言う事になって居りまして。
シャーロック・ホームズは無論、小説上での登場人物でありますから、実際にどんな論文を書いたかを考えてみても、何の役に立たない訳でありますが。只、不思議なのは作者であるコナン・ドイルが、何処からラッススの名前を見付けて来たのか、と言う点。
コナン・ドイルの色々な伝記を読んでみても、彼がルネサンス期の音楽家に通暁していた、と言う記述は見当たらないですね。またその周囲にも、特にこの時代の音楽家に明るい人、もいなかった様で。何処からコナン・ドイルがこの作曲家の名前を知ったのか、は少なくともわたくしにはよくわからないのでありますが、それはさておき。

CD時代になりまして、ラッススの音楽も色々な形で聴く事が出来る様になったのは、大変有難い事で。大学生時代、ホームズの好んだ音楽家、てな題名で発表をする事になりましたが、ラッススの音源が中々見つからず(当時は今ほど簡単に、輸入盤にアプローチも出来なかったので、国内盤を探すよりなかったのですが)、漸くアベ・マリアの演奏を見つけて、聴いてもらった記憶が。

この程、英語によるラッススの合唱曲集が復活する事になったそうで。只、ごく浅くラッススの経歴を調べてみましたが、彼が英国を舞台にして活動した事はない様で。専ら大陸の諸方面で活躍をした作曲家と言う事で、そうなると端から英語の歌詞に作曲した訳ではなさそうで。

まあだからと言って、切り捨てて仕舞う事もないのでしょうが、ちょっと手を出していいものか考えあぐねている所。合唱指揮者は中々力量のある人、らしいのですがわたくしこちら方面にはまるで無知なもので、果たしてどんなものか皆目見当もつかず。

何か聞いた人の評が上がる迄待ってみようか、とも思う次第であります。

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