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2019年02月05日23:46

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新譜之雑談帖(その541)―ルドルフ・ケンペ管弦楽全集(9CD)

ルドルフ・ケンペが晩年に、繋がりの深かったドレスデン国立歌劇場管弦楽団を指揮して、リヒャルト・シュトラウスの管弦楽全集を完成させたのは、良く知られている所。わたくしは旧EMIがこの全集をボックス化して発売した際に、狂喜乱舞して(大袈裟)買い求めたのでありました。
この演奏は、兎角派手派手になりがちなリヒャルト・シュトラウスの音楽(派手派手な演奏も、それはそれなりに楽しめるのではありますが)が、知・情・意のバランスが非常によく取れた、端正と云って良い演奏でありまして。

そのケンペのリヒャルト・シュトラウスの管弦楽全集が、今度はワーナー・クラシックスから再発される、との事。これがまた、わたくしの様な音盤道楽馬鹿の心を惑わす様な、「リマスタリング」だの、「新たに発見された、オリジナル・マスター・テープからの復刻」だの、悪魔の囁きの様な美辞麗句が並び立てられて居りまして。大いに動揺する部分が。

そうでなくても、某ワーナー・クラシックの策謀にまんまと嵌って、ここ一年程の間で購入したボックス・セットは10組近くにもなり。枚数は恐らくは、CDにして100枚は超えていようか、と。その間隙を縫って、ロスバウトの録音集はあれこれ出る、ゴロワーノフの録音集成の出る、で整理と聴き通す時間の確保が追い付かない程。
此処へ来て、漸く攻勢(?)の一区切りついて、ワーナーからの手を出したくなるようなボックス・セットが幾つも連発される、と言う事態には至っていないのでありますが、この平安の何時まで続く事か。既に財政事情は許せば、手を出したくなるようなボックスも散見されて居り、中々心の平安を保つのが難しい様な。道楽、と言うものは我ながら全く度し難いものがありますねえ……
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