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2019年01月26日23:10

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音楽之雑談帖(その78)―フルトヴェングラーの生誕132周年(1日遅れ)

さて昨日1月25日は、フルトヴェングラーの132回目の誕生日、でありまして。そうそう同じ事を記しても、と思っていたのですが、有名な戦時中の実況録音の数々を、ベルリン・フィルが自主制作レーベルでSACDとして発売した、と言うニュースがありまして。

売り込み文句では、音質の飛躍的向上、とありましたがわたくし、この辺りの録音の音盤は一通り持って居りまして。嘗ての某ユニコーンや某ロココからの―今にして思えば―劣悪な録音状態からしますと、昨今のCDは何れもあっと驚く様な音質の向上が実現していて。わたくしとしましては、十分満足しているので、今更感が。しかも高いし。

という訳で、大して注意も払っていなかったのですが、過日某塔音盤店に出掛けたら、このSACDの何点が試聴できる様になっていたので、とりあえず第九を聴いてみる事に。
成程、これは看板に偽りなし。これまでになかった様な音質の向上が実現されて居りまして。もし、嘗ての某ユニコーンや某ロココ程度の音質のCDしか存在していなくて、其処にこれが出てきたら一も二もなく飛びついた所。

しかしこのセット、先ず第一に非常に高い(ケチ)。お金の心配をしなくても良い境遇ならともかく、わたくしの様な貧乏ぢぢいの音盤道楽者にとっては、ちょっと。
そして、音質の向上と云っても限界はありまして、いうなればモノクロ映画の第一作『ゴジラ』が、例えデジタル・リマスターを施しても天然色映画にはならぬ様に、モノラル録音である事に変わりはなく。初めてバイロイト盤のCDを聴いたり、或いは嘗てのターラから出た、あの『ウラニアのエロイカ』、『ルツェルンの第九』を初めて聴いた時ほどの衝撃はなく。

分売でも掛かれば再検討には価しますが、これだけのボリュームのセットはちょっとおいそれとは手が出ないですねえ。
出来れば戦後の実況録音の幾つかも、このくらいの音質でバラで出してくれたら、狂喜乱舞という所なのですが……
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