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2018年04月16日23:53

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新譜之雑談帖(その468)―ダニエレ・ポリーニのソロCD

世に親子二代に渡って音楽家、という例はそれなりに知られて居りまして。尤も有名な例では、をやぢエーリッヒ・クライバーと倅カルロス・クライバーの、親子で指揮者のケースでしょうか。わたくしがカルロス・クライバーの名前を知った最初の頃は、「エーリッヒ・クライバーの息子、カルロス」という枕詞が恒例でしたが、カルロスが没する頃になると、「カルロス・クライバーのをやぢ、エーリッヒ」という枕詞の方が通例であった様な。

ジャンルが異なるとヴァイオリニストのヤン・クーベリック、その子の指揮者ラファエル・クーベリック、指揮者ピエール・モントゥーの子、フルート奏者のクロード・モントゥー、指揮者アルトゥール・ニキシュの子のピアニストのミーチャ・ニキシュ、と幾つかの例があります。

イタリアのピアニスト、マウリツィオ・ポリーニと言えば、泣く子も黙る大ピアニスト。この人の事実上のDGへのデビュー録音(だったと記憶します)だった、ショパンの練習曲(作品10、25)が発売された時は、その超絶的技巧に世の音楽ファンが腰を抜かさんばかりに驚いたものでした。
そのポリーニも1942年生まれと云いますから今年で76歳。どうもショパンの練習曲の印象がわたくしも強くて、なんだか屈指の技巧を誇る若手、というイメージから脱却できないのは困ったもの。
孫がいても全く不思議ではない年齢でありますが、彼にダニエレという倅がいて、最近録音されたドビュッシーの前奏曲第二巻では、この倅と共演しているとのニニュースに接して、へえと思ったものです。
そのダニエレが、ピアノ・ソロデビューを果たすそうで。その演目にをやぢポリーニの衝撃作、ショパンの練習曲(作品10の方)を選択したのは、本人の意向か。それとも「あのポリーニの弾く、ショパンの練習曲再び」という話題作りを狙ったものなのか。
確かに話題にはなりますが、ある意味危険な賭けであるとも。さて、ポリーニ・ジュニアのショパンの練習曲の評判や如何に。ちょっと興味津々であります(自分で買う度胸はないので……)
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