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2017年08月26日23:56

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新譜之雑談帖(その415)―Riccard Muti conducts Italian Masters

リッカルド・ムーティが、いうなればベームのアシスタント指揮者(でもなかったのでしょうが)的な立場で、ウィーン・フィルと来日したのが昭和50年。その当時はムーティは未だ34歳でありました。どうもその時の印象が強烈過ぎて、今や76歳を迎え、巨匠と呼ぶべき存在であると云う事は頭では理解しているのですが、どうも未だに若武者ムーティというイメージが抜けず(年寄りに付き物の時代錯誤)。

そのムーティは、メジャー処のレコード会社に相当量の録音を残して居りまして。先だってソニー・クラシカルから、旧CBS、並びにRCAに録音したものの全集成が発売される、との告知が。わたくし、ムーティの演奏は割に好きな方なので、おおと思ったものの、オペラの音盤を聴く、という習慣に乏しいぢぢい。う〜む、本当に欲しいのはこの録音集成に収められている、ヴェルディのオペラの前奏曲・序曲集だけ、なんだが。こうした形で出されちゃうと、これだけ抜粋して発売される機会は、当分なさそうだなあ……

と、思いきや。

何と、ソニー・クラシカルが継続的に発売しているボックス・シリーズの、マスターズのシリーズで、ムーティ指揮の伊太利亜音楽傑作選とタイトルで、このヴェルディの2枚の序曲・前奏曲集が収録されるとの告知が。おお、長年音盤道楽に現を抜かしていると、こうした功徳もあるんだなあ(只の妄想)と、感涙にむせぶわたくし(誇大表現)。

他にニノ・ロータの映画音楽(『ゴッドファーザー』や『山猫』といtった)も収録されている、との事でありますが、わたくしとしましてはそういった録音は謂わばおまけ(暴言)。演奏がスカラ座のオーケストラ、曲目がヴェルディのオペラ序曲・前奏曲、そして指揮者がムーティとくれば恐れるものは何もない(意味不明)。大いに発売日が楽しみになってまいりました。

実は今回のマスターズのボックス・シリーズ、他にブーレーズによるストラヴィンスキー録音集も出ているのでありますが、これが実はちょっと困りものでありまして。と申しますのは先年、ソニー・クラシカルはブーレーズ・エディションと銘打って、作曲家別にまとめたセットを発売した事があります。このうちストラヴィンスキーの録音はメシアンやファリャ、デュカスの録音と一緒に発売されまして。このセットはストラヴィンスキーの所謂三大バレエ曲も含まれている、と思って購入したのでありますが。

所がこりゃまたどういう訳か、『火の鳥』はわたくしが聴きたかったニューヨーク・フィルとの演奏ではなく、それに先立つBBC交響楽団との組曲版だったのでありますね。うう、なんてこったい。

無論国内盤では常時発売されているし、古い輸入盤には収録されているのは知っているのでありますが、輸入盤の方は店頭でとんと見かけないし。少し前に三大バレエ曲を収めたものも、依怙地になって(かどうか、は知りませんが)『火の鳥』はBBC交響楽団のもの。
どうしてくれよう、と思っていたら今回ようやくニューヨーク・フィル盤を収録したものを出してくれる、のは嬉しいものの、またぞろダブり盤が発生するし。ううう、なんてことをしてくれるんだ……

とは云うものの、この機会を逃すとブーレーズ/ニューヨーク・フィルの演奏を聴ける機会はまた遠くなりそうだし。どうしてこういう事をしてくれますかねえ。最初からニューヨーク・フィルとの演奏を入れてくれりゃあ良いのに……

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