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2017年05月28日22:38

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原かのこライブ(2017/05/28)

「うたうという行為は、音楽そのものとしてあると言ってよく、そのかぎりで、”うたは音楽を必要と”する。」
「そのことをつきつめると、音楽はことばをほんとうに必要としているのだろうか、という疑問に向かう。実際、よい音楽にふれていると、「ことばなんか要らない」「ただそこに身をひたしていたい」という気がしてくることだろう。」

藤井貞和『物語理論講義』(東京大学出版会)p.24〜25より

今日は、原かのこさんのライブに行ってきました。
彼女の歌を初めて聴いたのは2008年12月だったから、もう8年以上聴き続けていることになりますが、その魅力は、増すことはあっても、衰えることがありません。

彼女の得意とするジャンルのひとつが、ポルトガル語によるボサノバです。
僕は、ポルトガル語を知りません。
だから、彼女が歌っている歌詞の意味は全く分かりません。

けれども、彼女の声と演奏には、藤井貞和が言うように「ただそこに身をひたしていたい」と感じさせるものがあります。だからこそ、彼女のライブに行きたいと思うようになります。今回は、彼女の声のほかに永田ジョージさんのピアノと中島優紀さんのヴァイオリンが加わり、2回のステージでほぼ2時間、ステキな時間を過ごすことが出来ました。

藤井貞和は、源氏物語を中心とした日本古典文学の研究者ですが、同時に何冊もの詩集を出している詩人でもあります。誰よりも「ことば」にコダワリを持っているだろう彼にも、「ことばなんか要らない」という気がするときがあるのでしょう。

実は原さんも素敵な日本語の詞を書くソングライターで、彼女の今までの3枚のCDは、そちらの作品によって構成されています。
今回、永田ジョージさんとともに、アントニオ・カルロス・ジョビンの歌を中心としたボサノバのCDを作られ、7月に発売するとのこと。とても期待しています。

7月23日にはCDの発売ライブも開催されるようですが、「ただそこに身をひたしていたい」気持ちを味わいたいと思われるならば、おススメします。


■今日のライブ
5月28日(日曜)@中目黒「楽屋」
原かのこ x 永田ジョージ with 中島優紀
open:11:30 start:12:30(2ステージ)
MC 3000yen
憂のある歌声の原かのこと、メロウなピアノの永田ジョージに、美しい旋律を奏でる中島優紀のバイオリンをスペシャルゲストにお届けする春のアフタヌーン・ライブ。ボサノバや映画音楽の名曲を、ご飯も美味しい中目黒楽屋でお楽しみくださいね。 "Love Jobim"アルバムリリースに先駆けて、収録曲も一部ご披露します。
 ・永田ジョージ(pf&cho)
 ・原かのこ(vo&g)
 ・中島優紀(vio)

open:11:30 start:12:30(2ステージ)
MC 3000yen
​ご予約(web&tell)
http://rakuya.asia/reserv.shtml

■次回のライブ
7月23日(日曜)@中目黒「楽屋」

■原かのこのHP
https://www.kanokohara.com/
https://www.facebook.com/kanoko.hara
https://twitter.com/kanokotty

■中目黒「楽屋」
http://rakuya.asia/model/platform.shtml

■2008年12月5日のライブ
http://www.bossa-girl.com/?eid=1048605
http://www.hajima.co.jp/blog/%E5%8E%9F%E3%81%8B%E3%81%AE%E3%81%93%E3%83%9C%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%B9/


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