悪い役は演じるとはいえ、残酷さを肯定するかのような『イングロリアス・バスターズ』のブラピ、よくもオファーを受諾したな、イメージ的に大丈夫かと思うが、欲望という名の電車のコワルスキーのようなゴリラがダーティーヒーローと重なって表され、レイン中尉を演じること、役者冥利に尽きるのかもしれない。一方、おバカな役を『バーン・アフター・リーディング』で演じているが、『ディパーテッド』の、エレヴェーターの扉が開いた途端に額を撃ち抜かれるディカプリオに触発され、こんな役やりてぇーとエージェントにダダこねて掴んだのか、と思わせるぐらい、ノータリーンノーリターンな甘えん坊なイメージであり、これにおいてもブラピは光っている。
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