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2016年12月04日20:16

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鉄道之雑談帖(その141)―フリーゲージ・トレインの走行試験再開

長崎新幹線で導入が予定されていたものの、車軸の摩耗等の不具合が見付かり、暫く試験走行が中断していたフリーゲージトレインの走行試験が再開されたそうです。尤も長崎新幹線の開業には間に合わなくなって仕舞った、との事ですが……

<引用開始>

フリーゲージトレイン、2年ぶり九州新幹線を走行 - 検証走行試験を報道公開

3モード耐久走行試験を休止していたフリーゲージトレイン(軌間可変電車)新試験車両が3日夜、2年ぶりに九州新幹線の営業線を走行した。鉄道・運輸機構とJR九州は新八代駅新幹線ホームにて、改良台車による最初の検証走行試験の様子を報道公開した。

この日、フリーゲージトレイン新試験車両はJR九州熊本総合車両所を出発して熊本駅に入り、同駅を23時4分に発車。23時21分頃、新八代駅13番線ホームに入線した。熊本〜新八代間では、国土交通省大臣官房技術審議官(鉄道局担当)潮崎俊也氏も乗車していた。新八代駅で報道陣の取材に応じた潮崎氏は、「ご承知の通り、11月18日の軌間可変技術評価委員会で(フリーゲージトレインの)不具合対策の評価がまとまり、営業線での検証走行試験を行うことになりました。その初日ということで立会いに来た次第です。半年間の試験を経て、来年夏をめどに次の段階へ進められたら」と語った。

フリーゲージトレイン新試験車両は2014年3月に完成した後、4月から性能確認試験、10月から3モード耐久走行試験(新幹線・在来線区間と、軌間変換装置のある新八代接続線を繰り返し走行)を実施した。しかし車軸摩耗などの不具合が発生したため、2014年11月30日から3モード耐久走行試験は休止に。2015年12月の軌間可変技術評価委員会で推定原因と対策案が了承され、その後は不具合対策の検証試験などを進めてきたという。

今年11月18日の軌間可変技術評価委員会で不具合対策の検証結果などが審議され、「実際の営業線において、約1万km程度の検証走行試験を行うことにより、摩耗対策効果を最終的に確認する」ことが了承された。改良台車による実際の営業線での検証走行試験を経て、半年後の2017年初夏をめどに検証結果などをまとめ、これを受けて国土交通省が技術委員会を開催し、耐久走行試験の再開について評価するという。「営業線の走行で、今回の対策法の効果がいかに確認できるかしっかり見極めたい」と潮崎氏は話す。

実際にフリーゲージトレインに乗車しての感想も聞かれ、潮崎氏は「最速260km/hまで出しても車内は特段問題なく、熊本駅から予定通り新八代駅に到着できました。当面の営業線での走行試験も、安全上の問題などはないものと考えています」と答えた。新八代駅13番線ホームに停車していたフリーゲージトレインは約10分間待機した後、23時31分頃に発車し、新八代接続線へと走り去っていった。4日朝に新八代接続線の軌間変換装置を繰り返し走行する試験を行う予定とのことだった。

摩耗対策効果を最終的に確認する検証走行試験は今後、九州新幹線熊本〜鹿児島中央間と新八代接続線、在来線の鹿児島本線熊本〜八代間にて行われる。走行時の速度は新幹線区間260km/h以下、在来線区間130km/h以下、新八代接続線50km/h以下とされている。年内の試験は今月中旬頃まで行い、1日1〜2往復(走行時間帯は新幹線・在来線区間ともに深夜から翌朝まで、接続線区間は終日)、週2〜3回程度走行する予定とされている。年明け以降、1月中旬頃から3月初旬頃まで検証走行試験を行い、新幹線区間は1日3往復程度(走行時間帯は6時頃から0時頃まで)、在来線区間は1日最大9往復程度(走行時間帯は在来線区間・接続線区間ともに終日)、週2〜4日程度走行する予定だ。

なお、九州新幹線西九州ルート(長崎ルート)は当初、フリーゲージトレインでの運行を予定していたが、開発・製造の遅れにより、武雄温泉〜長崎間の施設が完成する2022年度は武雄温泉駅での対面乗換え方式による開業とすることなど、関係者間で合意している。

<引用終了>

出典Web:http://news.mynavi.jp/news/2016/12/04/017/

軌道変換の台車構造は、西班牙のタルゴでは既に実用化されているので、技術導入をして(実際に技術は、タルゴの物を導入している様です)、後は日本の実情に合わせて手直しをすれば良いだけでは、と思っていたのですが、中々そうは問屋がおろさない様で。
先ず問題は最高速度の点があるそうで。現在山陽新幹線の最高速度は300キロ、それに対して現在開発中のフリーゲージトレインの最高速度の設定は、260キロ。仮に新大阪迄乗り入れる、とするとダイヤ編成がややこしい事になりそうで。
次に電圧の問題が。新幹線は交流25,000ボルトに対して在来線は20,000ボルト。これをどうするか。無論、車両に積む事は出来ても、重量の点で悪影響が出そうな事は容易に想像がつく所。
昔交直両用特急用車両の開発が間に合わなかった為に、東海道線を走っていた151系車両を九州で走らせざるを得なくなり。結局九州内では電気機関車で牽引させた故事があります。そんな対策を視野に入れても良いのでは、と素人は考えてしまうのですが、さてどうなりますか。


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