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2016年06月14日00:40

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歴史之雑談帖(その168)―平城京の排水路

奈良の平城京址は、相当色々と発掘が進んでいて、そうそう驚く様な考古学上の発見はないだろう、と漠然と考えていたのですが、どうもまだまだ奥が深い様で。

<引用開始>

二条大路 南北横切る溝

 ◇奈文研 平城宮などの雨水排出か

 平城宮(奈良市)の正門・朱雀門の南西側で、東西に延びる奈良時代の二条大路(幅約37メートル)を南北に横切る溝(長さ約8メートル、最大幅3・8メートル)の跡が見つかり、奈良文化財研究所が9日、発表した。平城宮内などに降った雨水を排出していたとみられる。二条大路を横断する溝の出土は、大路の側溝同士が交わる交差点以外では初めてで、同研究所は「想定外の発見。平城宮や朱雀門周辺の排水を工夫した様子を知る手がかりになる」としている。

溝は二条大路と、南北に延びる朱雀大路の交差点から約90メートル西側で見つかった。二条大路南側の側溝(最大幅4・5メートル)とつながっており、合流地点の深さは0・8〜1メートルあった。周辺は北側や西側ほど標高が高く、溝の水は北から南へ流れて側溝と合流し、更に東の朱雀大路の西側側溝(同5・5メートル)へ流れ込む仕組みになっていた。溝には橋を架けるなどして往来できるようにしていたらしい。同研究所は「朱雀門周辺の冠水を防ぐため、二条大路の南北二つの側溝をバイパスのようにつなぎ、排水を良くしていた可能性もある」としている。

一帯は積水化学工業の工場跡で、同研究所は3月から、二条大路と朱雀大路が交差する一角など2か所(計約680平方メートル)を発掘。南北溝付近では大量の瓦が出土した。現地見学会は11日午前11時〜午後3時(小雨決行)。問い合わせは同研究所研究支援課。

<引用終了>

出典Web:http://www.yomiuri.co.jp/local/nara/news/20160609-OYTNT50131.html

わたくしは奈良へ出掛ける際には、近鉄線の電車を利用するのが常でした。平城京址を突っ切る近鉄線の電車の車窓からの景色を眺めつつ、この辺の地面を全部引っぺがしたら一帯どんな事が解るのだろう、としばしば妄想を抱いたものでしたが、強ち妄想でもなさそうですね、こうした物が出て来たと云うニュースに接しますと。中々出向く機会からも遠ざかっていますが、何とか再訪してみたいものです。
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