旧国鉄時代の交直両用の特急電車であった485系特急電車は、わたくしにとりまして御馴染みの特急電車でありました。尤もわたくしが御贔屓だったのは、特急こだまからの伝統的スタイルの、所謂ボンネット型の車両でありまして。後年、座席数の増加の為と、途中駅での分割を容易にするための、貫通型の車両が主流になりました。尤も当初の開発目論見とは異なりまして、分割の為に使われる事は余り無かった様ですが。
何れにしましても、こだまより引き継がれたクリーム色と赤の塗り分けは、特急用電車の基本であった訳ですが、年は流れて幾星霜。伝統の国鉄塗装の485系電車にも、遂に引退の時が来たとのニュースが。嗚呼。
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国鉄カラー「485系」車両、6月にラストラン
国鉄時代に製造され、特急列車「ひばり」「つばさ」などの名前で各地を走ってきた「485系」のうち、赤とクリーム色に塗装された「国鉄カラー」で長年愛されてきた最後の1編成(6両)が老朽化に伴い姿を消すことになった。JR東日本は6月18、19の両日、国内で唯一仙台車両センター(仙台市)に残っている車両のラストランを行う。
JR東日本によると、485系は、国鉄が1968〜79年に約1400両を製造した。国鉄を代表する車両で「ヨン、パー、ゴ」の愛称で親しまれた。ラストランは、「ひばり」「つばさ」「あいづ」のヘッドマークを付けた特別列車として運行、仙台―郡山駅、山形―仙台駅など宮城、山形、福島の3県の5区間を走る。塗装を変えた485系は現在も残っているが、製造時のままの車両が走るのは見納めになる。
乗車券は5月6日以降、インターネット限定で発売される。詳しくは、同社仙台支社のホームページ。
<引用終了>
出典Web:
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160429-OYT1T50023.html
わたくしが最も熱心に鉄道車両の写真を撮ったのは、中学〜高校の頃でしたが、その頃の485系は毎年の様に増補が続けられていました。写真を撮りにいった上野駅には、『ひばり』『やまびこ』『やまばと』『あいづ』と云った特急電車が引っ切り無しに行き交い、ピカピカの485系(勿論ボンネット型)が颯爽と走っていたものです。
その頃から数えると既に40年以上の歳月が流れ、ボンネット型車両も鉄道博物館でしか見る事が出来なくなって久しいものがありますが、とうとう伝統の国鉄色に塗られた特急電車に、引退の日が来るとは……
近年の鉄道ファンの御行儀の悪さはあちこちで報じられている所なので、写真を撮りに行こうとも思いませんが、最後の日迄元気に走って欲しいものです。
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