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2016年03月21日00:09

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大相撲之雑談帖(その24)―勝負審判親方の受難

昔々、ちばてつやの連載漫画に『のたり松太郎』と云う、力士を主人公とした漫画がありました。ちばてつやの作品でも、異例の長期に亘る連載作品となったそうでありますが、主人公の荒駒こと、坂口松太郎はとてつもない素質を持ちながら、むらっ気の持ち主で中々出世をせず、そのマイペースな性格から兄弟子や親方とも衝突する事もしばしば。
わたくしはこの連載を最初から読んでいたのではなく、松太郎君がある日、部屋の兄弟子連中を大喧嘩をやらかして。一度はその部屋を破門になったものの、その素質を惜しむ同門の別の親方の部屋に引き取られ、次第に出世していく辺りから読み始めたのでありました。

その中で、折り合いの悪い親方が勝負審判関に座っているのを見ると、対戦相手をその親方目掛けて投げつけて、力士の直撃を喰らった親方は失神、「どうだ、思い知ったか」と松太郎君は意気揚々、観戦していた親方は頭を抱える、と云う場面が出て来ました(後には、その親方が投げ捨てられた対戦力士をさっと避けて、松太郎君が「くそう、あの野郎、コツを覚えやがって」と悔しがるシーンのありましたが、それはさておき)

これは漫画だし、親方衆も(当然の事ながら)嘗ては力士であった訳ですから、ぶつかる事があっても怪我をする事はあるまい、と思っていたら。

<引用開始>

井筒審判長が土俵下で負傷 嘉風と激突、自力で歩けず

大相撲春場所8日目の20日、幕内後半戦の審判長を務めた井筒審判部副部長(元関脇逆鉾)が結びの白鵬−嘉風戦で左脚を負傷した。9日目(21日)以降の出場は微妙。井筒副部長は白鵬に土俵下まで投げ飛ばされた嘉風と激突。自力で歩けず、車いすに乗ってエディオンアリーナ大阪内の医務室で検査を受け、大阪市内の病院へ救急車で運ばれた。

7日目(19日)に土俵下で負傷して休場した錦戸審判委員(元関脇水戸泉)は20日、「左下腿打撲傷などで2週間の休業加療を要する」との診断書を日本相撲協会に提出。錦戸部屋所属の千田川親方(元小結闘牙)が8日目から代理を務めた。

<引用終了>

出典Web: http://www.sankei.com/sports/news/160320/spo1603200036-n1.html

記事にもあります様に、今場所土俵から落っこちて来た力士と衝突して負傷した親方、は実は二人目だそうでして。或いは自分が避ける事で、後ろの観客を直撃する事を恐れた(嘗ての力士経験者にしてこれですから、何の訓練も受けていない素人が、力士の直撃を喰らったら、そりゃあ大事になりますね)結果かも知れませんが。

両親方の速やかなる御快復を祈念するものであります。
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