mixiユーザー(id:2312860)

2014年12月18日23:23

223 view

誹諧歌−古今和歌集読了

『古今和歌集』の全20巻を読み終わった。
最初の5巻を岩波文庫の新版で読み、第六巻以降を岩波文庫の旧版(嘉禄本)で読んだ。岩波文庫の旧版は、注も釈も無い。だから、読むときは、詞書と歌だけを活字として目で追うことに専念できる。手っ取り早く読むには、これがよかった。

感想としては、とても面白かった。
第十巻の「物名」の面白さについては、すでに何首かを採り上げて紹介させていただいた。
第十九巻の中の「誹諧歌」は、「滑稽」「戯れ」を旨としているらしく、特に面白かった。これらについては、いずれ日記で紹介したいと思う。

ところで、この「誹諧」については、「俳諧」(はいかい)と同義であり、俳句との違いは文字数くらいであろうかと思っていた。ところが調べてみると、「誹諧」に独自の意味を認め、「はいかい」ではなく「ひかい」と読むべきだと主張されている方もいらっしやるようだ。

このあたり、まだよく分からないところだが、いずれ勉強してみたいと思う。

「古今集が分からないと源氏物語も分からない」と言う人もいる。
確かに、そうかも知れない。ただ、そうした意義を別としても、古今集は面白いと思う。

■伊賀上正俊「札幌大学古今集における誹諧歌の位相」
A Phase of Haikai-ka in Kokin-shu
http://ci.nii.ac.jp/naid/110004529017

■竹岡正夫「古今和歌集・雑体の「誹諧歌」
--「誹(ひ)諧」は「俳諧」にあらず--」
http://shark.lib.kagawa-u.ac.jp/kuir/detail/330820120327035236

■窪田章一郎「古今和歌集の物名と俳諧歌」
http://ci.nii.ac.jp/naid/120005480638
4 5

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する