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2014年11月29日00:48

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『きっと、星のせいじゃない。』

きっと、星のせいじゃない。

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 「ここで終わるはずがない」と“あるはずのない”続きが気になる本はないだろうか、たとえそれが終わっていることが理解できていても…。
不治の病にかかった少女ヘイゼル・グレースの愛読書「絶大なる痛み」がまさにそれ。
病気のせいか、シニカルに世の中を見てしまっているヘイゼル。
「絶大なる痛み」を書いた作家のヴァン・ホーテンに<その後>を聞き出すことを密かな楽しみにしてる。
おそらくそこには自身の投影もあったのだろう。
ガン患者の集会で仲良くなった男の子が機転を利かせたことで、作家に連絡がついて面会できる機会を得る。
だが、旅先のオランダで思わぬことを知ることになる。

 人には生きる希望が大切だというのが改めて知らされる。
どれほど打ちのめされていても…いや、打ちのめされるほどダメージを食らっているからこそ希望が欲しい。
自暴自棄になっていたヒロインに希望を与えたのは一冊の本であり、BFである。
何度打ちのめされても立ち上がる姿に励まされる。
難病ものではあるが、ポジティブな印象が暖かく包み込む。

 ジョン・グリーンが友人の娘をモデルに描いたベストセラー小説が原作で、『(500)日のサマー』の脚本家コンビが脚本を担当。監督は新進気鋭のジョシュ・ブーン。
比喩や雑学理論がたくさん語られるのが面白い。
中にはメモしたくなる箇所も…。
運命を大きく変える旅行先での出来事は本作の見どころ。
なぜ、作者がオランダを選んだのかが分かった時に、思わず膝を打つ。

 ヘイゼルを演じて次世代の希望の星(?)と言われるシャイリーン・ウッドリーの熱演が光る。
冷静に切れるBFガスの友人がユーモラス。
現実にあるのか不明だが、ガンの財団に“ウィッシュ”というシステムがあるのは興味深い。

 映画は否応なく終わりを告げる。
だが、どこかでここで終わって欲しくない気も…。
続きはそれぞれが自由に綴るのがいいか。

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 しかし、ヘイゼルにヴァン・ホーテンとは…豆にインスピレーションを受けた?

2015年2月20日より公開
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