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2014年11月25日01:15

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『破裂するドリアンの河の記憶』@TIFF

備忘録、第27回東京国際映画祭(10月29日)

『破裂するドリアンの河の記憶』(コンペティション)

 とても瑞々しい映像が印象的。
たとえばトラン・アン・ユン監督の『青いパパイヤの香り』やウォン・カーウァイ監督の『恋する惑星』を初めて見た時にような印象…。

 マレーシアが抱える社会問題と青春ロマンスが織りなすが、経済発展の陰には昔の日本を見るような公害問題が横たわる。
そういう意味でも、一昔前の日本の姿を見るようでもあり、懐かしい気分も味わう。

 監督は本作がデビュー作となるエドモンド・ヨウで、何でも早稲田大学卒業なんだそう。
実際にあったレアアース工場誘致の話を基に描かれていて、映画にも登場するドリアンは「外は強烈な匂いで人を遠ざけるけど中は甘くて引きつけるマレーシア」を比喩しているということ。観終わるとドリアンが食べたくなる…かもしれない。(私は未体験なので味の想像がつかないけど、少なくとも食べてみたい気分にさせられた。)

 貧しくとも穏やかで美しい世界で暮らすことより経済的発展のために<それら>を失うことが釣り合うのかと問いただしたかったのだろう。言いたいことはよくわかるが、途中で主人公がバトンタッチするのは疑問。

 登場する女学生たちは皆愛らしいのだが、前半に登場する女学生メイ・アンのくだりよりもリム先生と女生徒フイ・リンの話の方が主題に近いと思うので、そちらに絞った方が良かったとも思う。
ただ、魅力的なのは前半のメイ・アンのくだりなのだが…。あせあせ

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