大晦日に帰省したけど非国民の私は紅白なんとかも駅伝も見ず、ろくに除雪も手伝わず(笑)、とにかく上げ膳・据え膳のお正月でした。
声変わりして、身長もだいぶ伸びた甥っ子も例年になく早々に帰ってしまったので、一人テレビを独占して持参したDVD三昧の自堕落な日々を送らせていただきましたよ。www
何を見たのかは少しづつ紹介できたらと思いますが、まずは一発目。
今年期待の映画に
『テッド』があるのですが、それを見る前に
『フラッシュ・ゴードン』を見たほうがいいという情報を元に「そういやきちんと見たことないや」と思い、(アマゾンで安かったし)、予習のために鑑賞。
事前に持ちえた知識は楽曲をQUEENが担当していたことくらい。
(QUEENの主題歌は聞き馴染んでいます)
一言でいって爆笑映画。
チープ感もここまで突き抜ければ拍手もの。
その昔、ジョージ・ルーカスも映画化を熱望したが権利がとれずに『スターウォーズ』を作った話は有名だが、確かにそこかしこに共通する匂いは感じる。
しかし、趣は違う。
ともかく主人公フラッシュ・ゴードンのおおらかなこと。(この作品全体にも共通するけど)
脱線するが、音声解説で監督が明かすように「少し頭が悪そうで詮索好きな青年探し」が大変だったらしい。候補に挙がるのは皆どこか利口に見えるのだとか…。
えらい言われようだ。演じたサム・ジョーンズが見ていたらどうするつもりだ?(笑)
しかしフラッシュがアメフト技でバッタバッタとなぎ倒すあたりの演出は並みの役者では演じきれまい。きっと迷いが出ると思う。(笑)
悪役の描き方が極端なステレオタイプなのも今見ると懐かしい感じすら覚える。
他にも音声解説にはしぶしぶ引き受けたことや(フェリーニの『道』なども手がけた)大物プロデューサー<ディノ・デ・ラウレンティス>のエピソードに顎が外れそう。
全編チープでアメコミから抜け出したような極彩色が特徴で、
特撮の安っぽさは<あの当時だから>といういいわけも立たないくらいの突っ込みどころ満載のレベル。
でも、これがなぜか憎めない。
プロデューサーの権力なのか名だたる俳優が脇を固めている。
まずは皇帝ミンを演じる
マックス・フォン・シドーの熱演は一見の価値あり。
他にも後にジェームズ・ボンドを演じる
ティモシー・ダルトンや『屋根の上のバイオリン弾き』でも知られる
ハイアム・トポルなどというように内容に対して無駄に豪華なキャスティングが光る。
またイタリア人女優の魅力も忘れがたい。
QUEENの主題歌で聞いていた名セリフ(?)が流れるたびに感涙に浸ったのは言うまでもない。
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