『
フランケンウィニー』
鬼才ティム・バートンが初期に制作した同名短編実写映画をストップモーション・アニメーションで長編化。
適度にユーモアを取り入れ、あふれる
異形への愛情、および映画愛は実にティムらしい。
愛するものの喪失は誰であっても受け入れがたい。
いかなる方法を用いても<生き返らせたい>と思うのは自然な感情かもしれない。
作品にはティムの好きなユニバーサル・スタジオ社のモンスター映画や日本の特撮へのリスペクトが感じられて、ベクトルを同一にする人には感涙ものだろう。(劇中でチラリと挿入されるアレも…)
ディズニー配給ゆえ、間口の広さは保証されたようなもの。
このご時世にモノクロというのは、もちろんインスパイア元の『フランケンシュタイン』に敬意を払ってのことなのだろうが、今の子どもにはイマイチピンと来ないかな?
そこはお父さんの出番。これで親子の絆もバッチリ!(…かどうかは保証できませぬが)
ビジュアル面ではいつものティム・バートン印なのでファンには鉄板だろう。
ちなみに、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のコレクターズ・エディションDVDおよびBDに収録されている30分の実写版のほうは未見ならあえて見ることはないと思う。
もし、気になるなら後で見比べると面白いかも。
(2D・字幕)
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