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2017年11月09日22:37

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オスプレイの安全性/危険性について

オスプレイという機体の安全性あるいは危険性については、政治的なバイアスを伴って語られることが多い。
元よりリスクに関する問題だから、論じ方にブレが生じるのは致し方の無いことだと思っている。

数年前に、オスプレイについて少しだけ調べたことがある。
その結果として、僕は、オスプレイを「危ない軍用機」だと思った。
機体の形態・特性・特殊性などから、その安全性には、不確定性・不安定性といった要素が多分に残っていると感じていた。

精緻に検討したわけではないが、ここ数年のオスプレイの事故としては、次のようなものがある。(行頭の数字は、事故の発生日)

2012.04.11:パイロットが背風の中でホバリングして墜落。
2012.06.13:編隊飛行中に低空で先行機の後流に入り墜落。
2015.05.17:着陸時に巻き上げた砂塵のためにエンジン出力が低下。
2016.12.13:空中給油中にプロペラがドローブ(給油ホース)に接触して不時着水。

いずれも、米軍は、主要な原因として「パイロットのミス」などの「人的要因」を挙げている。つまり、マニュアル(飛行規程)などで「してはいけない」とされていることをパイロットがやってしまったが故の事故だと説明している。
だから、防衛省などは「機体に問題があるとは認識していない」と言う。

しかし僕は、これらの事故は、オスプレイの機体特性あるいは運用特性に起因するものだと思っている。(その説明は、とても長くなるので、今は省略する。)

他方、「オスプレイは最も過酷な環境で運用されているため」に事故率が高くなったのだという米軍による釈明も、ある程度は理解できる。実際、そうなのであろう。

オスプレイが要人輸送にも使用されることをもって「安全」の証明であるかのように言う人もいる。しかし、そのようなことを言う人は、航空機、とりわけ軍用機の「運用」というものに疎い人か、人を欺くのことに罪の意識を持たないような人だろう。
編隊飛行も行わず、空中給油も行わず、アスファルトかコンクリートの上で離着陸をするのであれば、オスプレイもそれなりに「安全な」機体かも知れない。

しかし、軍用機としての実戦的な運用・訓練を行えば、それなりに「墜ちる」機体だということが明らかになったのではないか。ここ数年の事故から分かることは、そのようなことだと思う。そして、そのことは、政治的なバイアスを抜きにして技術的に検討すれば、ある程度は分かり切ったことであったような気がしている。

■オスプレイ 重大事故率が上昇
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4850710

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