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2015年04月21日22:12

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後悔すること-死に臨む(01)

「人が死ぬ前に後悔する17のこと」という記事が、mixiのニュースの中で紹介されていた。

■生きるために知っておきたい、人が死ぬ前に後悔する17のこと
Things People Regret the Most Before They Die
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=3377367&media_id=190
http://tabizine.jp/2015/04/18/35333/

元々は英語で書かれた記事で、それを翻訳したものであるようだ。

読んでいて、いくつか気になった点があった。あるいは、疑問に思ったことがあった。それを箇条書きにすると、以下のようなものだ。

(A)死を目前とした人のこうした態度(後悔)は、ハイデガーが『存在と時間』の中で書いたことと関係があるのだろうか。
(B)このような「後悔」が生まれる背景には、特定の世界観なり哲学が関係しているのではないか。
(C)その世界観を仮に「西洋的」なものと仮定するならば、このような「後悔」を生まない「東洋的」ないし「大和的」な世界観というものもあるのではないか。
(D)「このような後悔をしない生き方」があり得るとして、人々は、本当にそのように生きることを選択するだろうか。

(A)については、ハイデガーを再読しながら、じっくりと考えてみたい。

(B)は、平安時代や鎌倉時代の物語や日記の中に現れた「出家」した人々との対比で考えてみたい。「死」を目前にして「苦しみ」「悩む」ことは洋の東西を問わないかも知れないが、そうした「苦悩」への対処には、いくつかのバリエーションがあるように思われる。仏に帰依することによって「煩悩」から逃れようとした人々の中に、「生きるために知っておきたい」ことの別の側面があるように思われる。

(D)の「後悔をしない生き方」を描いたものとして、僕はリチャード・バックの『かもめのジョナサン』を思い浮かべた。

挙げられた「17のこと」のうちの最初の4つは次のようなものだ。

1:他人がどう思うか、気にしすぎなければよかった
2:他人の期待に沿うための人生ではなく、自分が思い描く人生を歩めばよかった
3:あんなに仕事ばかりしなければよかった
4:もっと一瞬一瞬に集中して生きればよかった

ジョナサンのような生き方をすれば、ここに挙げられた4つの後悔をすることなど、決して無いだろう。
しかし、多くの人は、ジョナサンのような生き方を耐えられるだろうか?
そんなことについても考えてみたい。

これらのことは、ずっと前から僕が日記に書いている「生と死」というテーマともかかわるものだ。

■「生と死」に関する僕の日記のリスト
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=515589683&owner_id=2312860

■ハイデガー『存在と時間』note
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=600486595&owner_id=2312860

■生きるために知っておきたい、人が死ぬ前に後悔する17のこと
(TABIZINE - 04月18日 07:30)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=190&from=diary&id=3377367
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