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2008年11月13日23:36

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銀塩写真機

一昨日(11月11日)の朝日新聞朝刊文化欄に、
<「銀塩写真残そう」プロ写真家連携>という記事が出ていた。
銀塩(ぎんえん)写真とは、感光材料が塗られたフィルムを
露光させる方式で撮影した写真。
つまりはデジタルではなく、フィルムを記録媒体として使用した、
昔ながらのカメラ写真のこと。

いまやカメラはすっかりデジタルに席巻されてしまった観があり、
コダックがフィルム生産を縮小し、フィルムカメラが店頭から次々消え、
身近な現像所がなくなってゆく。
そういえば、ポラロイド社も今年8月末でインスタントフィルムの製造を
中止してしまった。
多摩美術大学の萩原朔美さんたちが催した、『さよなら ポラロイド』 写真展
http://www2.tamabi.ac.jp/cgi-bin/pro/news/article.php?id=294や、
『ゼラチンシルバーセッション08展 Save The Film(東京)』
http://www.gs-s.info/history/2008/1002-16/
も、気になっていたけれど、行き損なってしまった。

今、銀塩写真を守る運動が、プロの写真家の間に広がっているという。
「デジタル写真には質感がない」
「フィルムだと枚数に限りがあるから真剣勝負」
「フィルムを現像すると、すべて焼き具合が違う」との愛好家の声。
その通りです、といちいち頷く私。
本当に現像店によって、色合いも濃度も異なり、印象ががらりと違う。
その思いが高じると、自分で焼くところまで行ってしまうのも分かる。
ここを濃くして、青みを強くして、とか、結局のところ
写真はそのひとの「絵」なのだと思う。
私はプリントした写真9枚を、効果を考えながらレイアウトし、
コピー機のガラス面に並べてA3でコピーしてまとめるのが好きだ。
紙に複写された写真は、色合いをまた変えて幻想的になる。

趣味といえるほどたいしたものではないけれど、写真は大好き。
私はいまだデジカメを所有せず、二十年近く前に買ったカメラひとすじ。
最初は山ほど失敗したけれど、今は仕上がりが、
ほぼ自分の見た「絵」と同じになってきた。
狙ったものの少し下まで映り込むから、心もち上のあたりを狙うという
コツも飲み込んでいる。
長年つきあって相手のクセが分かってきたというところ。

その、手になじんだ愛するカメラ、リコーのRZ800は今修理中。
フィルム真ん中にスリ傷が入ってしまうのだ。
もう製造されていない製品なので、修理部品があまりないらしく、気がかり。
どこに出かけても、あ、これを撮りたい!という時、愛用のカメラがないと
本当にさみしい。このひとがいないと私は困るんですよ。
早く元気に帰ってきて欲しいなあ。

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