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2008年02月20日23:47

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植物詩画

このところちょっとお休みしているけれど、
植物を描いて、それに詩を添えた絵を
「植物詩画」と称し、何回か個展をやってきた。

最初はだんぜん実ものが好きで、
もみじばふうだの、からすうりだの、じゃけついばらだの、
山歩きや公園歩きのたびに拾う実を描いていた。
乾いた固い実だと、もうあまり状態も変らないし、
黒っぽい色だの、褪せた色だの、
「汚しをかけた」色を出すのがとても楽しかった。

「花は描かないの?」と言われて、
だいぶたってから、自分なりに描けばよいかと、
今まで実を描いたものの、花の姿にも挑戦してみた。
でも花はむつかしい!
刻々と姿を変えていってしまう。
輝いているいのちをとらえるのに、
自分もよほどの気合でないと負けてしまう。
そのうち、納得のいくものについては、
マットの口を二つ切ってもらって、
上に花、下に実やタネの絵を入れ、
ひとつの額に入れて飾る「花実シリーズ」として
個展会場にならべるようになった。

個展を開く時、母はとても喜んでくれて、
その都度遠い実家から上京してくれて、
受付を手伝ってくれ、お客様へのお茶なども
いそいそと入れてくれていた。
藤のよい香りのするお香を会場で焚いてくれたり。
あの頃、母はまだ元気だったから。

前回の個展は2004年の3月だったから、
もう4年もたってしまったんだな。
怒涛のようにいろんなことがあった。
その間、あらたに親しくなった友人達にも
見てもらいたいな、とようやく思えるようになった。
もう生身の母は来てくれない、と思うと
たとえようもなくさみしいのだけれど、
やっぱり動き始めなくちゃ。
今年中に出来るかどうかはわからない。
もう少し気持ちを立て直したら、
皆に見に来てもらいたいです。

そして、6年連載した季節の植物エッセイも、
いつの日か本にしたい。
それは母の希望でもあったのだから。

(椿の花と実は前回の案内状図案、
 やまぼうしの花と実は第三回目の案内状)
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