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2007年12月31日23:46

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私的2007映画ベストテン

今年は観劇が多かった分、観た映画の本数は50本足らず。
観ていないものも多いので、かなり偏ったベストテンです。
観れば殆どmixiに感想を書いていますが、書き損なったものもいくつか。

日本映画)
勢いがあって面白い一年でした。

1 それでもボクはやってない
2 舞妓Haaaan!!!
3 天然コケッコー
4 キサラギ
5 武士の一分
6 スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ
7 しゃべれどもしゃべれども
8 めがね
9 蟲師
10 さくらん

1 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=329815620&owner_id=949383
こういう硬い題材を、息もつかせず見せてしまう周防監督の力量に感服!
 文句のつけどころがありません。

2 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=485456935&owner_id=949383
 楽しい!総天然色の楽しさ。阿部サダヲ万歳!クドカン万歳!

3 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=527611840&owner_id=949383
 こういう世界は、私の好みのど真ん中。大好き。
 少年少女の世界よ永遠なれ。

4  こんな個性豊かな好漢ばかりの密室舞台劇、最初から最後までわくわく。
 次から次へのどんでん返し。一瞬も目が離せない。
 見ているほうとしては、本当に楽しいけれど、本当の舞台ならともかく
 何日にもわけて撮影される役者さんのほうは、テンションを維持するのが
 さぞかし大変だったでしょう。どいつもこいつもなんて上手いんだ。
 バランスがすごく良い。皆素晴らしいけど、小栗くんと香川さんが特に好き。
 みっともない姿もきっちり見せるとこが良いですね。

5 元旦に見たもので、だいぶ記憶が薄れていたけれど、ちょうどTV放映で
 見直して、やはり良く出来た作品としみじみ思った。
 画面の見せ方が職人芸なのだ。
 トレンディドラマの いわゆるキムタク演技ではない、
 役者としての木村拓哉の力に初めて感心。
 檀れいさんのけなげな妻ぶりは要。笹野さんの味わいはいうに及ばず。
 ただ、やはり三作目だけに、こちらの見る目が最初の『たそがれ清兵衛』
 ほどの衝撃がない。それ故の順位。

6 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=572018513&owner_id=949383
 ゲテモノでも、このくらいやってくれれば天晴れです。
 このごっこ遊びを、体を張って演じきった役者たちの役者魂に拍手!

7 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=466237764&owner_id=949383
 今年は「ちりとてちん」のおかげで、落語熱がまたぐんとあがった
 けれど、この作品も素敵だった。こういう、ぶきっちょで一途な
 ひとたちの物語には惹きこまれる。下町、都電、水上バス、
 私の好きな世界。

8 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=639321212&owner_id=949383
「かもめ食堂」よりももっととらえどころがなくて、ある意味こわさも
 感じる。でもこの天国のような別世界の透明な色彩と
 見るからに美味しそうな食べ物には心惹かれます。

9 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=425121974&owner_id=949383
 不思議だけれどなつかしい。こういう世界は確かにあると思う。
 オダギリジョーの存在感と、いぶし銀のような色調が素敵。

10 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=370027587&owner_id=949383
 かなしい百花繚乱。思っていたよりずっと素直に世界に入れた。
 映画としてはいささかまとまりを欠いている気がするけれど、
 ディティールは好き。

・過去の作品では、文芸座の溝口健二監督特集に通った。
「西鶴一代女」「近松物語」「折鶴お千」「滝の白糸」
「赤線地帯」「祇園囃子」と名作揃い。
 ああ、こういうのが映画なんだなあ。

・「ユメ十夜」は全体的にはエグ味が強くてがっかり。

・「転校生」「22才の別れ」の大林作品は、いまひとつ
 しっくりきませんでした。思うところはあったのだけれど。

・「包帯クラブ」悪いけど、甘すぎる。同情なんか出来ません。
 柳楽くん、こんなものではないでしょう。

外国映画)

どうもこのところ、日本映画寄りで数を観てません。
年末がんばって、やっと11本観た中からのベストテンだから
冷や汗もの。

1 善き人のためのソナタ(独)
2 長江哀歌(中国)
3 麦の穂をゆらす風(英)
4 エディット・ピアフ(仏)
5 王の男(韓国)
6 呉清源-極みの棋譜 (台湾)
7 ヴォイス・オブ・ヘドウィグ(米)
8 PEACE BED (米)
9 onceダブリンの街角で(愛蘭土)
10 ショートバス (米)

1 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=374040110&owner_id=949383
 ベルリンの壁があった頃の東ベルリンの世界を初めて知った。
 主役俳優の死に心から哀悼の意を表します。

2 悠揚迫らざるタッチで描いた人間ドラマ。その世界観の大きさに
 圧倒された。久しぶりにこういう作品をじっくり観た気がする。
 ずんぐりと首の短い、ほんものの労働者の肉体の説得力。
 印象的だったのは、気の良いチンピラの若者の死。
 瓦礫のなかから聞こえる携帯の着信音。ああ…
 リアルな中に混じるファンタジックなイメージも秀逸。
 
3 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=309241131&owner_id=949383
 辛い題材だけれど、それでもこういう内戦の歴史を描くことは
 尊い。風景に詩情が漂う。

4 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=648840628&owner_id=949383
 それでなくとも劇的なピアフの生涯を、卓抜な手法で描いて
 見応えがあった。

5 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=308427007&owner_id=949383
 予想より爽やかだった旅芸人たちの同士愛。観終わって清々しさ
 が残る。

6 静かな迫力に満ちた画面。潔いほど説明をそぎ落として、
 人間・呉清源に迫っている。チャン・チェンがとてもうつくしい。
 彼自身、とても真摯な深みのあるひとであろうことが、画面を
 観ていれば分かる。天才とはなんと孤独なものだろう。
 彼は碁盤のうえの宇宙になにを観ていたのだろう。

7 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=581285043&owner_id=949383
 膨大なフィルムが、ヘドウィグの歌のテーマに合わせて
 見事に編集されている。ヘドウィグファンとして感動した。

8 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=662793242&owner_id=949383
 ジョンの戦いをこの作品で初めて知った。当時の映像と現在の証言の
 バランス、たたみかけるカット。秀作。

9 まるでドキュメンタリーみたいなさりげないタッチ。
 ストリートミュージシャンも、夫と別居して子どもをそだてている
 移民の女性も、試行錯誤しながら一所懸命生きている姿に好感が持てる。
 ラストも良いなあ。つくりものめいた感じがどこにもない。
 彼らは、本当にあそこで生きているんだと思う。

10 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=562111464&owner_id=949383
 ジョン・キャメロン・ミッチェルはやさしい。人間を愛してるんだなあ。
 この作品はぼかしなしで観てみたいです。
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