mixiユーザー(id:949383)

2007年11月28日00:38

479 view

両国・柳橋(漱石展・にんきや)

思い出し日記その2

2007年11月10日(土)

朝からびしょびしょと雨。
この天候のため、お友達との約束はキャンセルになり、
思い立って出かけたのは両国の江戸東京博物館。
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/kikaku/page/2007/0926/200709.html
特別展「文豪・夏目漱石 -そのこころとまなざし-」
(2007年9月26日〜11月18日)を見る。

雨だから少しは空いてるかな、と思ったのに結構な人出。
老若男女の集うさまに、漱石先生の人気を実感。
明治という時代そのものへの郷愁・憧れもあるのかもしれない。
昔の文学者の資料展示を見ると、いつもつくづく感心するのは、
本当に筆まめだなあということ。
当時のはがきは今よりずっと小ぶりなのに、
その小さな紙面に、豆粒ほどの字で、びっしりと
いろんなことが記され、色塗りの絵まで添えてある。
ちいさな子どもあてだと、読めるようにひらがなやカタカナで、
語りかけるように書いてあるのがやさしい。

今や作家もワープロ時代で、手書き派は限られたごく一部。
これから先、こういう展示などは不可能になるのだろうか。
筆遣いというのは、やはり生身のそのひとを感じさせて
得がたい味わいがある。
苦労して揃えた洋書類なども、ガラス戸付きの書架に飾られていて、
しげしげと羨望の眼で眺め入ってしまった。
写真展示も多く、端正なお顔だなあと改めて思う。

グッズ販売も賑わっていた。
初版本の「虞美人草」やさまざまな本のデザインが
ブックカバーとして並んでいて、どれも素敵で迷ったのだが、
なにしろ布製のカバーなので1800円もする。
ハンカチやはがきにしてくれたら、もっとたくさん揃えたのになあ。
「吾輩ハ猫デアル」の表紙などに使われた猫のデザインもお洒落。
これは幸いはがきとして売っていたので数枚購入。

外に出ると雨も小止みになっていたので、駅を通り越し、
回向院のほうへ。右に折れて両国橋を渡ってみる。
http://www.asahi-net.or.jp/~zr8t-iskw/ryougokubashi.htm
水上バスの行きかう大きな隅田川。
今の橋のデザインはあまり風情を感じられないけれど、
江戸時代はどんな賑わいを見せていたのかな、と磐音の暮らしを思う。
渡り終わって右手にゆくと、今度は神田川にかかるこじんまりした柳橋。
ここは緑色のアーチが良い色で、人通りも少なく、好きな場所。
http://hix05.com/rivers/kanda/yanagi/yanagi.html

寒くなってきたので、橋の近くの「にんきや」で田舎しるこを食す。
http://www.asa-yanagibashi.com/ajiwai/shoplist/ninkiya.htm
さらに浜町の明治座付近にまで足を伸ばして、人形町から帰途に着く。
昔のひとにはかなわないけれど、自分の足で歩けることは幸せなこと。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2007年11月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 

最近の日記

もっと見る