mixiユーザー(id:11123951)

2007年06月04日10:52

92 view

27 偲ぶ会

堀江オルゴール博物館で行われた「堀江光男氏を偲ぶ会」に出席してきました。堀江光男氏は数年でここのオルゴールを主体とする自動演奏楽器のコレクションを築き上げた人です。出席者はおよそ100名ぐらいでしょうか。故人の親族、友人などが主体のように見受けました。告別式は銀行やプラスチック業界の人達で占められていたのですが。オルゴールの関係者は10名ぐらいでしょうか。

博物館の1階で演奏会が行われました。博物館の2階と3階も公開されていましたが演奏はありませんでした。故人への黙祷で始まった演奏会で使われたのはベーカートロール、ミカド、ボンベのステラ26インチ、ニコライ2世、ベルつきポリフォン、ハップフェルドのバイオリンプレーヤーのホンモノの方、ロッホマンのツインディスク、書斎に置いてあるエオリアンのオーケストレルF型、つまりオールスターなんでしょうか。庭園や他の部屋も全てが公開されていました。

博物館の2階や3階においてあるオルゴールを見に来る人はきわめて僅か(ガラガラ)で、どうも親族、知人、友人が主体なのでしょうか。今日でもやっぱり博物館内部は撮影禁止、残念でした〜。最後に新しい理事長となった堀江光男氏の長女の方の挨拶があり、エロイカで蛍の光を流して散会となりました。記念品としてステキなオルゴールの付いた宝石箱をいただきました。

演奏会の最後で鳴らしたエオリアン社のオーケストレル・スタイルFは少し変わった楽器でした。写真1のように2階まで吹き抜けの大きな書斎の壁際に設置されていたので、小さく見えますが実際はかなり大きな自動オルガン(高さ2.5m、幅1.9m、奥行き1m)です。写真はグランドピアノが置いてある2階のバルコニーから撮っています。オルガンの両側に見えるスピーカーは巨大なタンノイ・ウエストミンスターです。

写真3で見えるようにストップ(音栓)は26、スエルレバーは2つ、そしてテンポ・レギュレーターとロール・メカニズム、マニュアル鍵盤が一段だけあります。私は当初(20年ほど前、最初に聞いたとき)は単なる大きなリードオルガンと思っていました(つまりケースに中は空っぽ)が、どうやらパイプのストップがいくつかあるようです。送風はペダルでは到底ムリとのことで電気のブロワーが増設されていました。ロールの本数が少ないのでよくわかりませんが、演奏に使用したロールにはストップを制御する信号が記録されていないようでした。つまりストップを手で操作(鍵盤には手を触れる必要はありません)しながら演奏するようです。100年前のカタログによるとロ−ルには幅の広いもの(ストップ制御信号付き)と狭いものの2種類があったようです。

音は錫のオープン・ディアパソンが出す輝かしい音ではありませんでした、多分木管または閉管かな?演奏中はストップを全部引き出していたので風圧が設計値まで達していなかったのかな。・・・と無責任なシロートの評論でした。

1 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する