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2006年12月29日14:08

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私的2006邦画ベストテン

1.ゆれる
2.花よりもなほ
3.紙屋悦子の青春
4.THE有頂天ホテル
5.かもめ食堂
6.やわらかい生活
7.フラガール
8.雪に願うこと
9.ハチミツとクローバー
10.ヨコハマメリー

特別)死者の書

大変な年だったので、いつもより見るペースが落ちていて
数のない中からのベストテン。

・「ゆれる」はなにもかもがくっきりとした輪郭で、贅肉のないひきしまった作品。すごいと思う。息もつけない。
・「花よりもなほ」素敵だった!好きなひとたくさん。風景もきれい。なんとも愛すべき世界。
・「紙屋悦子〜」もきっちりと筋の通った静かな世界。うそのない、まっすぐな思い。出演者が皆よい。見事な遺作。
・「有頂天〜」はほんとに楽しかった!三谷さんの面目躍如。よく出来たコメディ。
・「かもめ食堂」気持ちよい。不思議楽しい。色がきれい。聡美さん男前。はいりさんの真面目さが面白い。もたいさんは一見普通のひとに見えるのに、実はもっともファンタジーに近くて雰囲気があった。
・「やわらかい生活」寺島しのぶの風情に拍手。よい女優さんですね。彼女の暮らす街の風景も全部好きだった。あの銭湯に一度でよいから入りたかった。
・「フラガール」蒼井優ちゃんはもう女神だと思う。少女の神々しさ。ベタな展開と言われようと、これは引き込まれるお話。
・「雪に願うこと」これも風景と人物の存在感だけでも見せられてしまう。伊勢谷くんも役者としてひとまわり大きくなりました。佐藤浩市はいうまでもなく素晴らしい。大きい。小泉今日子がしっくりなじんでいた。ちょっと「風花」も思い出した。
・「ハチミツ〜」きれいなきれいな少女漫画の世界。原作にはない花本先生の一軒屋が大好きでした。皆可愛くて切なくて。この時間数で原作の奥深さを出すのは無理だけれど、爽やかだった。
・「ヨコハマメリー」ずしん、とくる強さ。ほんとはこの順位をどこにしようか迷った。不在のメリーさんを各人の証言で浮かび上がらせながら、最後に見せた素顔のうつくしさは衝撃的だった。主役はメリーさんでもあるけれど、なくなってしまった戦後の街でもあると思う。消滅した店の跡地の駐車場に立ちながら、記憶をたどって店内を再現してゆくおじさんたちも圧巻。ひとは目に見える世界だけに生きているのではない。
・川本喜八郎氏の人形アニメ「死者の書」(折口信夫原作)も素晴らしく、別枠で称えたい。

はみだしてしまった他作品。
「虹の女神」「間宮兄弟」「寝ずの番」「嫌われ松子の一生」「初恋」
それぞれすきな所もあるんですが、突っ込みどころもあり。
「シュガー&スパイス」「東京フレンズ」は、各々柳楽くん、山本耕史くんを見たくて見たけれど、作品的にはいろいろ文句あり。

ずっとよく通っていた千石の三百人劇場の閉鎖は残念なニュース。
ここでどれほど名作の特集上映を見たことか。お世話になりました。
今年も5月頃の「野村芳太郎レトロスペクティヴ」で、身空ひばり主演の「恋の画集」「伊豆の踊子」「青草に座す」など見て、どれも皆ほんとに面白くてうっとりした。
他に通った特集上映で、国際交流基金フォーラムでの「巨匠が描いた花街の女たち」も名作揃い!(全六作品皆勤)
http://www.jpf.go.jp/j/culture_j/topics/movie/fsp-5-2.html#1
「妖刀物語・花の吉原百人斬り」「女は二度生まれる」「四畳半襖の下張り」「噂の女」「偽れる盛装」…。ほんとに昔のこのあたりの作品ってなんて見応えあって面白いのでしょう!京マチ子さんも田中絹代さんも若尾文子さんも大好きです。
「巨匠と時代劇」での「華岡青洲の妻」も素晴らしかった。

洋画は考えてみたら5本しか観ていなくてベストテンがつけられません。
5本の順位を一応つけるならば

1.ブロークバック・マウンテン
2.太陽
3.天空の草原のナンサ
4.ある子供
5.春の日のクマは好きですか?
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