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2024年05月12日19:02

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プレ&ポスト詩的レアリスム


巴里の太陽族映画である。
戦中はフランス国内でレジスタンス的アンガージュマンを映画で繰り広げたマルセルカルネであるが、戦後はそんな英雄的活動は忘れ去られ、人気はウナギ下がりとなるも(というよりも新出してきたバザンらカイエ派から過去のヒト扱い)、嘆きのテレーズもあるし、下記の危険な曲がり角はフランスで大ヒットを飛ばしていて戦後にも確かな手ごたえは残している。危険な曲がり角、どっからどう見ても巴里の太陽族映画である。裕次郎や北原三枝が出てきてもおかしくない様相である。カルネらしくない違和感あるものの、北ホテルなんかも観ても、天井桟敷と同様、お祭り騒ぎのシーンには上手さがあり、カルネの特徴のひとつではあるのかな、となる。



     北ホテル



  危険な曲がり角はベベルのデビュー作品でもある。この時代は世界中どこもかしこも太陽族だったんだな。


  そしてカルネがマンハッタンで制作したマンハッタンの哀愁はボブデニーロのデビュー作品でもある。




戦中は国外から自由への闘いでリバティの権利を主張していたジャンルノワールである。そして戦後。
美人の奥さまを主人公にした作品を、と、映画を製作する最初のきっかけはが煩悩閃くものであるがジャンルノワール、戦後の作品も煌びやかなアンナマニャーニャを黄金の馬車で、フレンチカンカンではフランソワーズアルヌールの生足を大胆に、そして当時恋にスキャンダラスなイメージのバーグマンをまんまスキャンダラスに表す恋多き女、と、彼の煩悩の火は最後まで消えることはなかった。パパからの影響もきっとあるのだろうな、女性を美しくイキイキと描くところ。








ジャンヴィゴと並び称される詩的レアリスム映画の先駆者にして確立者ジャックフェデーであるが、サイレント映画時代はインディージョーンズのような作品をやっていた。というよりデューンかな。





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