mixiユーザー(id:8666179)
2024年03月21日15:37
55 view
《アート》暁星前
北斎5.3億円。版画物としてはやや高い気がするが、コンプリートの価値が値を上げた。
宇都宮美術館ではシスレーを3.5億円で購入。4月からの公開が待ち遠しい。
ちなみに倉吉市で建設が進む鳥取県立美術館の『ブリロ・ボックス』は3億円の箱。
こちらは2025年春公開
アートレビュー
我が母校（自称）・暁星の目の前に鎮座する旧山口萬吉邸＝KUDAN HOUSE
大正末期建築の邸宅がアートスポットとして認知されたのは《PAVILION TOKYO 2021》から。今でも記念のペットボトルを持っている。が、常に断捨離の対象品。
《AFT》承前
https:/
アートフェア東京のアネックス企画。
『CURATION=FAIR Tokyo「Art Kudan」』
国内でも名門級の画廊が集まって、優雅な雰囲気の中で作品が公開されている。
営業という言葉が似合わないほどフレンドリーにギャラリストやスタッフさんたちが、丁寧に作品の説明を加えてくれた。まるで異次元の美術館。
きっと、初顔合わせかもしれない小さな青木野枝。
ブラシケースは粘土に塗り込められていて、ホテルの洗面所に置いてしまったら大きなクレームになるはずだ。なんといっても、この国内、不寛容だらけの人たちばかり。
この階段を上がっていくと、ますます不寛容の馬鹿どもたちが目を吊り上げそうな春画の館
浦上蒼穹堂のスタッフさんたち。おいらと一頻り春画話をしたのちに、展示室にぽつねんとしていたご婦人の背中を押して「見ていきなさい
」と、声を掛けていた。
なかなかハードルの高い個室。
春画で熱くなったボトムを冷ますべく、テラスに出てカフェタイム。
涼風が漂い、やがて鼻水を呼び寄せる
アーチストもタイトルも知らないけれど、これはお気に入り。
ギャラリーさえ覚えていない。きっと、またいつかどこかで出会うはず
玉石混交だった国際フォーラムとは別格の、極めて高質なギャラリーの集い。
インビテーションだったから知らなかったけれど、当日の拝観料は3,000円
シニアアドバイザーの山本画廊主曰く、
「Art Kudanのテーマは「時の所望」。本テーマは、茶室に四季折々の花を入れる楽しみを茶室のお客様に譲る、茶道の「花所望」という作法を由来とします。国内の厳選されたギャラリーや美術商がそれぞれの審美眼に基づき、古美術から近代、そしてデジタルメディウムを含む現代アートなど、様々な作品を持ち寄り展示します。」
ずっと気になっていながら未踏の画廊『中長小西』。
ここのオーナーからも名刺をいただく望外の喜び。
地下のボイラー室でまったりとしていたかったけれど、オーナーさんに気に入られてしまったようで、ボイラーの銘柄までレクチャーしていただいた。
ありがたいことに、多くのギャラリストとの会話が弾む。
ビュフェ。そして、有元利夫の秘蔵品。
夭折した画家・有元作品はもともと数が少なく、評価と共に値も高い。
かつて庭園美術館でたくさんの有元作品を鑑賞できたのは、奇跡のような時間だった。
そして、Art Kudan 圧巻の出来事。
もともとは金庫室であった狭い倉庫空間。
ぽつんと置かれたタカ・イシイギャラリー提供のケリス・ウィン・エヴァンス×勅使河原 蒼風作品。
これを眺めていたら、先ほど楽しく会話を弾ませていたMAKI Galleryのスタッフさんがわざわざ顔を見せてくれて、作品解説を始めてくれた。
曰く、
「実は2週間前まで草月で働いていました
」というカミングアウト。
転職して MAKI Gallery にやってきて、この日、初めて川崎オスカーを知る。
「草月に居たならイサム・ノグチへは行ってますね」という呼び水には笑顔で応えてくれたものの、川崎オスカーから繰り出される『眼の城』や『流ギャラリー』についてこられずカウント８。追い打ちをかけるように桜製作所をアッパーのごとく喰らわせて、ノックアウト。
すると、その会話をじっと見ていたタカ・イシイから、
「その作品の木枠、ジョージ・ナカシマですよ」と、すべてを回収するほどのカウンターパンチで我が輩もマットに沈む
ニッチなテーマがわかる人だけが感動した3分間の物語
たっぷりと鮮明なる知覚の時間を堪能して、邸をあとにしてみたらすっかりと九段の夕闇に染まっていた。
唯一無二の良い時間だった。ほんとうに。
■葛飾北斎の「富嶽三十六景」が5億円超で落札 ニューヨークで全46作品が競売に
(TBS NEWS DIG - 03月20日 09:50)
https:/
宇都宮美術館ではシスレーを3.5億円で購入。4月からの公開が待ち遠しい。
ちなみに倉吉市で建設が進む鳥取県立美術館の『ブリロ・ボックス』は3億円の箱。
こちらは2025年春公開
アートレビュー
我が母校（自称）・暁星の目の前に鎮座する旧山口萬吉邸＝KUDAN HOUSE
大正末期建築の邸宅がアートスポットとして認知されたのは《PAVILION TOKYO 2021》から。今でも記念のペットボトルを持っている。が、常に断捨離の対象品。
《AFT》承前
https:/
アートフェア東京のアネックス企画。
『CURATION=FAIR Tokyo「Art Kudan」』
国内でも名門級の画廊が集まって、優雅な雰囲気の中で作品が公開されている。
営業という言葉が似合わないほどフレンドリーにギャラリストやスタッフさんたちが、丁寧に作品の説明を加えてくれた。まるで異次元の美術館。
きっと、初顔合わせかもしれない小さな青木野枝。
ブラシケースは粘土に塗り込められていて、ホテルの洗面所に置いてしまったら大きなクレームになるはずだ。なんといっても、この国内、不寛容だらけの人たちばかり。
この階段を上がっていくと、ますます不寛容の馬鹿どもたちが目を吊り上げそうな春画の館
浦上蒼穹堂のスタッフさんたち。おいらと一頻り春画話をしたのちに、展示室にぽつねんとしていたご婦人の背中を押して「見ていきなさい
」と、声を掛けていた。
なかなかハードルの高い個室。
春画で熱くなったボトムを冷ますべく、テラスに出てカフェタイム。
涼風が漂い、やがて鼻水を呼び寄せる
アーチストもタイトルも知らないけれど、これはお気に入り。
ギャラリーさえ覚えていない。きっと、またいつかどこかで出会うはず
玉石混交だった国際フォーラムとは別格の、極めて高質なギャラリーの集い。
インビテーションだったから知らなかったけれど、当日の拝観料は3,000円
シニアアドバイザーの山本画廊主曰く、
「Art Kudanのテーマは「時の所望」。本テーマは、茶室に四季折々の花を入れる楽しみを茶室のお客様に譲る、茶道の「花所望」という作法を由来とします。国内の厳選されたギャラリーや美術商がそれぞれの審美眼に基づき、古美術から近代、そしてデジタルメディウムを含む現代アートなど、様々な作品を持ち寄り展示します。」
ずっと気になっていながら未踏の画廊『中長小西』。
ここのオーナーからも名刺をいただく望外の喜び。
地下のボイラー室でまったりとしていたかったけれど、オーナーさんに気に入られてしまったようで、ボイラーの銘柄までレクチャーしていただいた。
ありがたいことに、多くのギャラリストとの会話が弾む。
ビュフェ。そして、有元利夫の秘蔵品。
夭折した画家・有元作品はもともと数が少なく、評価と共に値も高い。
かつて庭園美術館でたくさんの有元作品を鑑賞できたのは、奇跡のような時間だった。
そして、Art Kudan 圧巻の出来事。
もともとは金庫室であった狭い倉庫空間。
ぽつんと置かれたタカ・イシイギャラリー提供のケリス・ウィン・エヴァンス×勅使河原 蒼風作品。
これを眺めていたら、先ほど楽しく会話を弾ませていたMAKI Galleryのスタッフさんがわざわざ顔を見せてくれて、作品解説を始めてくれた。
曰く、
「実は2週間前まで草月で働いていました」というカミングアウト。
転職して MAKI Gallery にやってきて、この日、初めて川崎オスカーを知る。
「草月に居たならイサム・ノグチへは行ってますね」という呼び水には笑顔で応えてくれたものの、川崎オスカーから繰り出される『眼の城』や『流ギャラリー』についてこられずカウント８。追い打ちをかけるように桜製作所をアッパーのごとく喰らわせて、ノックアウト。
すると、その会話をじっと見ていたタカ・イシイから、
「その作品の木枠、ジョージ・ナカシマですよ」と、すべてを回収するほどのカウンターパンチで我が輩もマットに沈む
ニッチなテーマがわかる人だけが感動した3分間の物語
たっぷりと鮮明なる知覚の時間を堪能して、邸をあとにしてみたらすっかりと九段の夕闇に染まっていた。
唯一無二の良い時間だった。ほんとうに。
■葛飾北斎の「富嶽三十六景」が5億円超で落札 ニューヨークで全46作品が競売に
(TBS NEWS DIG - 03月20日 09:50)
https:/
11
6
最近の日記
- 《2024FRA5》ポンヌフの恋人
2024年04月27日08:58
- 《2024FRA4》圧倒的ステンド
2024年04月26日20:06
- 《映画》アカデミー賞につき
2024年04月25日19:48
- 《2024FRA3》プリツカーを訪ねて
2024年04月24日09:50
- 《2024FRA2》La Defense うつろひ
2024年04月23日20:19
ログインしてコメントを確認・投稿する