SF作家の小松左京さんが書いた長編小説です。25年前に発行されたものです。現在のコロナ禍をまるで予測したかのようなパンデミック小説です。軍事開発された未知のウィルスが政略によって誤って拡散され人類が滅びます。南極に生き残った一万人を残して。滅びの経過が事細かく描写されていて現実の世界のコロナの状況とオーバーラップして心が苦しくなりました。小松さんは何を描きたかったのか?それは人類の戦争や侵略行為の愚かさ、人がこの宇宙船地球号に乗り合わせている奇跡をどうして感謝しないのかという疑問、核兵器で一瞬に絶滅するよりも細菌兵器でじわじわと滅亡していくことの恐ろしさ、その人の行為の愚かさを描きたかったのだろうと思います。
コロナについてもC国が元凶だということはわかっています。そしてコロナウィルスがこれからどのように進化していくかは誰にも予測できません。暗い未来を想像するよりもできる限り明るい未来を想像したいものです。小説の中でも人類は見事に復活を遂げるのですから。
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