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2023年06月04日18:10

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味園ユニバースとハラがコレなんで


味園ユニバースとハラがコレなんで、おもしろかった。前者、ヒューマンドラマである。ヒューマニティーを取り戻すまでが描かれる。すばる、最初は野獣の如し。やがて山下敦弘的にいつものように夢遊病者。本作のこの主人公はドストライクにそう。すばる、あぶない放課後のときと同じように好感度ある。本作自体、前回に観たときよりおもしろかった。二階堂もこうした下町娘はよく合う。でも、地獄でなぜ悪いのブルジョワ娘も合っていたので、やはり役者なのだろう、素晴らしい。まさにヒューマンドラマ、しょうもないな男が二階堂曰くのしょうもなにラストなれど、180度展開であらずに360度の展開での変化ゆえの「しょうもな」からーの「しょうもな」、でも同じところに戻るのではなく、大きくブンまわって、山下敦弘的に大きな変化がないようななかでの中身は大変化、ヒューマニティーを得るとあいなる。山下敦弘のいつものように愛の力がそうさせる。山下敦弘のいつものように、外部からの闖入者が人々が生きるその世界も変える。アイドルのアイドル像を取り除くようでいてそのアイドルのプロモーション映像をつくっているかのようなところは、前田敦子や山田孝之とも行っているけれど、本作もそうしたジャンルにあるかのような、そこもまたおもしろい。エンディングの曲での終わりも、おしつけがましくなく、余韻ももたせよい(でもリンダリンダリンダと酷似である)。後者のハラがコレなんで、レヴューを見ると、粋だねの言葉の意味をこの監督は知っているのか?とする非難ごうごうがこれでもかと押し寄せてある。粋だねとともに、石井裕也的に主人公はいつもの如く「頑張ろう」と他の登場人物たちに言ったり、死ぬとかの言葉が嫌いなようである。生の前向き解釈者石井裕也のいつものような、独善的に見えながらも重くさせないライト感覚でありそれゆえソッと心に入らせる術、これが凄い。粋だねの意味において非難されるが、私的な解釈で言えば、いきだね、は、人情を伴いながら生きようで、生きだね、と言っているように思える。とにかく生を肯定するブルドーザーである。が、それを軽やかなタッチで表すところが凄いな、となる。それはよりシリアスな茜色や青空にもかなりうかがえ、そこが石井の持ち味、妙技だな、となる。おけえい。






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