ケアハウス

　母には今年の春からいわゆる老人ホームへ入居してもらっています。持病の糖尿病が自宅にいるとどうしても悪化してしまうので食事をきちんと管理できる老人ホームが良いと考えたからです。息子としては忸怩たる思いもありましたが、妻の父がやはり糖尿病で悪化して人工透析になり苦しんでいたのを見ているので苦しんで長生きするよりもと思いました。
　毎朝電話をして声を聴いています。毎月一回は病院に通院するために送迎しています。内科と整形外科とたまに眼科も連れて行きます。その時はスーパーにも寄って母の好きなお寿司とお刺身を買ってきて自宅に来て食べてもらっています。
　母に聞くとケアハウスにおられるお年寄りのほとんどは入居すると家族は放置してしまってほとんど連絡も無く世話も任せっきりで寂しい生活を送っておられるそうです。家族の繋がりと言うのは現実の生活に根差したものではあるのですが、それでも離れていても心は通じ合えるようになっていたいものです。毎朝母の「元気でおるよ。」と言う言葉を聞くととても幸せな気持ちになります。母には感謝しています。